ピーナツバター (ページ6)

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代償　kenshiro.k ページ6

同期芸人×同期芸人
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『劇場終わりの酒ほど旨いもんないな〜』

「本当だね。」

賢ちゃんとは大阪と東京場所は違うけど同期で
前から飲みに行ったりはしてた。
和牛が東京に進出してきてから一気に仲良くなって
なんでも話せる"友達"になった

「東京慣れた？」

『いや、何年いてると思ってるん。もう慣れたよ笑』

「そっか、ごめんごめん笑」

何年も東京にいても抜けない関西弁も

煙がこっちに来ないように気遣いながらタバコを吸う姿も

酔ってきたら少し下ネタが増えるところも

全部、ぜんぶ

「好き」

『っえ？え、今なんて言うた？』

「賢ちゃんのこと好きだなって」

でも、

『あ、そうなんや…。ありがとう。でも、俺、他に好きな人おんねん…』

『知ってるよ』

『…そうやんな？俺相談とかもしてたもんな。え、どう言うこと？冗談？』

「私は賢ちゃんのこと好きなのになって思いながら聞いてた。」

『うそやん。なんも知らんとごめんやん。』

「大丈夫。あ、なんかたのむ？」

『えっと、うん。酢もつ頼もうかな』

「わかった。」

何事もなかったように酢もつを頼んで
他愛もない話を続ける

賢ちゃんは最初戸惑ってたけど運ばれてきた酢もつのお皿の底が見える頃にはいつも通りに戻っていた