ピーナツバター (ページ1)

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私たちの関係　yuzuru.k ページ1

同期芸人×同期芸人
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『おつかれ〜。わるい、待った？』

「ええよ。すいませーん。生とハイボールで。
はい、ハンガー。」

『ありがとう。Aってほんまに気利くよな。』

「もう慣れてんねん。」

お待たせしました〜と店員さんが飲み物を持ってくる。ゆず君がちらっとハイボールを見た。

今日はハイボールの気分なんや

「はい、ハイボール。」

『んぇ？A飲むんちゃうの？お前、生とかよう飲まんやん。』

「ちょっとずつ慣れようかなって」

『無理せんと、飲めんなら俺飲むから。』

「ありがとう。今日もお疲れ様〜」

『「乾杯！！」』

私たちは所謂、"飲み友達"

NSC26期の同期でそれ以外に特別な関係ではない

少なくとも彼は

何に対しても真面目で熱くて
仲間思いで後輩に慕われている彼からすれば
私はただの飲み友達

飲みにいくたびに、『今度あの子デートに誘おうと思ってんねん。』って幸せそうに言うから

【私はあんたのこと好きなんやで。】

なんて言えるわけがないし、言う気もない

彼がそんな目で私のことを見てないことは分かっているしな笑

気持ちを伝えずに同期としてそばにいることを選んだ

…一個くらい、彼女に勝てる武器持っててもええやんな？

「ふーん。誘ったらええやん。」

『なんやそれ！もうちょっと親身に相談乗ってや〜
こんなん言えるの流だけなんやから』

「いつも通りのゆず君でええやん。何があかんの？」

『いやー、緊張するやん？？』

「童貞か？」

『ちゃうわっ！！！！！』

「うん、知ってる。笑」

やっぱり、私達にはこの関係が1番いい