【rtrt】不安症の彼 (ページ6)

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０６。ページ6

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「ん～もう眠い～」

そう言いながらリビングのソファに倒れこむレトくん。このまま眠られては困るので無理やりベッドまで連れて行く。

「ほら、靴下脱いで」

そう言いながらも、久々に飲みすぎてしまいアルコールの不快感に襲われる。と同時に私の膝に頭を載せて満足げな顔を見せるレトくん。

「ふふ、Aちゃんのここ落ち着く…」

そっと髪を撫でると私の顔に手を伸ばして、優しく呟いた。

「おれだけ、見ててな」

当たり前じゃん、と笑って頷くと彼も頬を緩めて小さく笑う。

ああ、好きだなあ。

サラサラの髪を指先に絡めているといつのまにか彼は寝息を立てている。耳元にキスを落として彼を起こさないように抜け出した。

仕事用のメールを何個か整理してから、お泊まり用のスウェットに着替え、スキンケアと歯磨きを終えた私はベッドに入った。やっぱり飲みすぎたな。

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「う…こんな時間に誰…」

もう少しで眠りそう、と思った時だった。自分の携帯かと思えば震えているのはレトくんの携帯。表示名はキヨくん。電話に出ると、彼の財布が車の中に忘れ去られていたという話だった。

「私、明日休みだし取りに行きます」

彼は珍しく明日は午後から予定があったため、私が取りに行くことにした。その電話を切って私はすぐに眠りに落ちた。

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