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「ただいま…って、なに?また泣いてるの」
電話を終えて部屋に戻ると、泣き喚くレトくんがいた。
「なあ、Aちゃんは俺のこと嫌い?ちゃんとすき?」
「えっ、どうしたの急に…」
ふたりをみると、好きって言え!!と口パクで言われてしまった。相当面倒をかけたようだ。
「ちゃんと好きだよ、分かってるでしょ?」
「うう…ほんま?ほんまのほんま?嘘やない?」
「嘘じゃないから、泣かないで」
そういうと少し落ち着いたようで、枝豆をつまみ出した。コロコロと態度が変わるところもかわいくて好きなのだけど、キヨくんたちもいるので言わないでおく。
「ごめんなさい。また迷惑かけて…」
小声でふたりに声をかけるといつものことよ、と小さく笑っている。
みんなそこそこお酒は飲めるので、結局キヨくんが代行を呼んで家に着く頃には深夜3時を回っていた。
「明日休みでしょ?うち泊まってって」
「じゃ、Aさんはレトさん家でいいね」
私の返事を聞くまでもなく、彼の家に泊まることになった。
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作者名:ぴより | 作成日時:2019年10月20日 7時