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暫く4人で固まって呑んでいると、牛沢さんが私たちのもとにやってきた。
「レトルト、結構潰れてるから連れて帰るね。」
「だったら、私が付き添うので、牛沢さんは残ってください」
「いやいいよ、俺が連れて帰る方が自然だし。俺ももうそろそろ帰りたいしさ」
牛沢さんもお疲れのようで、もうタクシーは呼んであるからと準備を済ませていた。ほろ酔いのガッチマンさんも、俺も駅まで乗せてってと言っている。
「えー！ガッチさんも帰るのー？もうちょっと飲もうよー」
「いやあ、さすがに終電で帰ると嫁さん可哀想だしな。最寄りまで迎えきてくれるから」
そう言って残っていたビールを流し込み、安定のコミュ力で今日はお疲れ様でした！と全員に向けて挨拶するガッチマンさん。便乗するように牛沢さんも一言添えて、帰宅すると伝えるとみんなで3人を送り出す形になった。
今日はレトくんとはあまり話せなかったなあ、と思いながらもまた一緒に仕事をする機会があるかもしれないスタッフさん達に勘付かれてはやりにくい。
結局残ったのはフジくんとキヨくんと私の3人。時折、イベント企画のスタッフさんがやってきて話をしていたら、お開きの時間に。各々タクシーが来て、帰宅する。
「え？歩いてくの？」
「飲みすぎて、今乗ったら吐きそうなので…」
フジくんが帰宅した後、次のタクシーに乗り込もうとしたキヨくんに、ここからそう遠くない自宅まで歩いて帰ることを伝えると「心配だから」と付き添ってくれた。
夜の冷たい風はあまり好きじゃないけど、ほろ酔いの体を冷ますには丁度いい。キヨくんは私の1歩前を歩いていた。
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作者名：ぴより | 作成日時：2019年10月20日 7時
