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「はい、それでは第1位の名前を呼びます！呼ばれなかった方が罰ゲーム執行、ということで」
「ぜってー俺じゃん！ガッチさんなわけないじゃん！？」
「いやあ、わかんないよ」
大人の余裕で笑みを浮かべるガッチマンさんと、言葉とは裏腹に楽しそうに笑うキヨくん。もちろん、結果は予想通り。
「ガッチマンさん！堂々の1位です！！」
「みなさんありがとうございます。」
「なんでだよおおお」
司会者はガッチマンさんに投票した理由をお客さんに聞いてから、それでは罰ゲームと参りましょう、と話を進めている。
「まじかあ…いや、ちょっと待って。設定とかはいいの？なんでもあり？」
「いいんじゃない？ほら、はやく」
「これは黒歴史ですよー」
牛沢さんたちは面白がるように固まって楽しんでいる。キヨくんは真っ直ぐに腕を上げて、はい！いきます！と覚悟を決めた様子。
「それではキヨさんのプロポーズです！どうぞ！」
会場のモニターに映し出されるキヨくんのワンショット。なんだか見ているこっちが緊張してしまう。雰囲気のあるBGMが流れ出す。
「今日はありがとうね。チョー楽しかったわ。
……話あるんだけど、聞いてくれる？」
映像が縦に動き、頷いた表現をするカメラさん。キヨくんは笑いを堪えるように下唇を噛んでいる。
「あいつより俺の方が、お前のこと幸せにするから。俺と…結婚してください！」
客席からは黄色い歓声が上がっている。それにしても、不思議な設定。プロポーズなのにあいつより、って。
「なにそのプロポーズ！奪ってんのかよ！」
「アイツさんが可哀想」
「なかなか迫真の演技でよかったんじゃない？」
案の定突っ込まれているキヨくん。当の本人は口を大きく開けて恥ずかしいと言いながら笑っている。フジくんが慌てたように話を逸らしていたのが不自然で、少し気にかかったものの、エンディングに入りイベントは無事に終わった。
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作者名：ぴより | 作成日時：2019年10月20日 7時
