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レトくん体調大丈夫?無理しないで今日は早く帰るんだよ
Aありがとう。今日は早上がりだからすぐ帰るね
レトくんお昼は食べた?何かしらお腹に入れてね。軽いのでいいから
A最俺のみんなとお蕎麦食べてる。レトくんもご飯ちゃんと食べてね
レトくんそっかーよかった。ちゃんと食べてるよ!
「またレトさん？」
「ふふ、正解です。」
「やっぱりねー。Aさんの顔見れば分かるよ」
「え？分かりますか？」
「うん。幸せそうな顔してる」
全く、羨ましいなあと笑うキヨくん。みんなでご飯のはずだったが何故か2人で蕎麦を啜っている。スタジオに向かうと各々理由をつけて断られてしまったからだった。
『バンドの練習入ってるからさ』
『今日は帰って実況撮るから』
『家で漫画読まねえと』
こーすけさんに関しては全くもって疑問な理由だけど、何故か勢いに押されてしまった。レトくんにみんなで、と送ったことに少し罪悪感を覚える。
「Aさんさぁ、何か悩みがあるでしょ？」
「えっ？なんですか、突然。」
「ズバリ、それは…恋愛のことですね？」
「ええ？キヨくん、メンタリストにでもなったんですか？」
人差し指を眉間に当て、探偵気分の様子の彼はなにかを察したのか、賭けだったのかは分からないが、そう言って私が相談しやすい空気を作ってくれた。
「実は、ですね…」
牛沢さんと出かけると嘘をつかれたこと、打ち合わせの日の香水の香り…気にかかっていたことを全てキヨくんに聞いてもらった。悲しいはずなのに、淡々と言葉を並べられる自分に私自身驚いていた。
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作者名：ぴより | 作成日時：2019年10月20日 7時
