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A動画、もう少しかかります。すみません。
フジくん了解!Aさんが気の済むまで待つから気にしないで。
結局最終チェックを終えて、完成したのが23時。いつもより時間がかかってしまい反省する。ストック分で編集しなければいけない他のゲーム実況者の分も残っている。
急ぎの仕事ではないが、今日終わらせないと明日の自分に憎まれてしまうのは分かりきっている。
「よし、っと」
近くのコンビニで買い出しをして今日は職場に泊まろう。そう思い財布だけ持って席を立った。
「ん〜…お味噌汁飲みたいな…」
「あ！今帰り？…じゃ、ないみたいだね」
「キヨくん。お疲れ様です」
どうやら彼は会社の打ち合わせだったようで、これから帰るところらしい。買い出し、一緒じゃん。と言って当たり前のように私が持っているカゴを持って、一緒に会計してくれた。
「あの、お金」
「いいよいいよ。カッコつけさせて」
お言葉に甘えると、なぜかキヨくんがありがとうとはにかんでいる。そのまま私のデスクまで付いてきてくれた。
「仕事、まだあるんでしょ？ここ、いてもいい？」
この部屋、質素でひとりだとつまんないじゃん。と隣のデスクの椅子を引っ張ってきたキヨくん。私が断る隙などなく、さっそく酎ハイを開けている。
「あ、このゲーム最近流行ってるやつだ」
「このゲーム、キヨくんが実況したらいつもよりうるさそうですね」
「はあ？そんなことねーって」
「ふふ。でも絶対面白いですね」
「…っ、あったりめーよ！」
今日はいつもよりいい動画が作れた気がする。
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作者名：ぴより | 作成日時：2019年10月20日 7時
