検索窓
今日:10 hit、昨日:43 hit、合計:150,850 hit

41話 ページ45

貴女side



柱になった貴方を柱合会議で初めて見たとき、とても寂しそうだった…かなしそうな、そんな目をしていた。



空っぽだった私の心を埋めてくれた人…初めてだった。お館様のためだけに生きていた私が、誰かに興味を持ったこと。



昔の私と同じような悲しい目…歳も同じくらいだから、私みたいな子供は鬼殺隊にいないから、だから興味を持った。



どんな子なのか、とても気になった。でも、直接話しかける勇気もなく…だから、お館様に聞いてみた。






この時の私は、お館様の役に立つ為に鬼を斬るだけだった。もしも、見た目を気味が悪いと思われたら…?そう思うと、怖かった。

元々話すのも苦手なため、他の柱の人とは任務時以外話したこともない、そんな状態だった。




『あの…お館様、えっと…その…時透さんの事を…教えてほしい、です』


今でも覚えている、お館様が驚いた顔をしたこと。そして、嬉しそうに笑ったこと。


産「ふふ、そうか。Aは、無一郎の事が知りたいのか…」


『あっ…すいません、私なんかが…こんなことを聞くなんて、烏滸がましいですよね…』


産「違うよ、私は嬉しいんだ。

Aが、誰かに興味を持った事がね。Aが私の為に頑張っているのはよく知っているよ、自分のやりたい事、好きな事を見つけてくれた事が嬉しいんだ」


『興味を持った?私が…?』

お館様に言われて初めて気づいた。鬼を斬る以外、考えたことなかった。本当に私は…


『彼の事が気になるのです。知りたいと…そう思いました』


産「無一郎はね……」



どんな子なのか…?そんな疑問はお館様の話を聞いていくうちに、はっきりしていく。

刀を握って二ヶ月で柱まで昇格した天才剣士、物事をすぐに忘れてしまう、鬼によって双子の兄を殺されてしまった…そんな過去…


産「無一郎はね、記憶がないから…不安なんだ、自分では気づいていないかもしれない、だからAも気にかけて欲しい」


『…でもっ、私は…人とは違うから…だから』


あの目を向けられるのはもう嫌だ、憎悪に満ちた目で見られるのは…怖い


産「大丈夫だよ、ここには色々な人がいる。

他の柱だって、君のことを気にかけているんだよ?Aの事をわざわざ聞きに来る子もいる」



____

「いつも怯えているんです…どうすれば良いのでしょうか?」

「あいつは派手に、俺達を避けてる…話しかけていいのかわからねぇ…」

42話→←40話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (139 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
281人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

酔知魔仁(プロフ) - キメツ学園のお話、ぜひ見たいです!!続編お待ちしてます…( ᐡᴗ ̫ ᴗᐡ)💭(夢主ちゃんのイラストもう少しです…!) (2022年6月9日 17時) (レス) @page50 id: de62c28f20 (このIDを非表示/違反報告)
ニヒル - 続編作って欲しいです!!鬼滅学園のお話が気になっしかたないんです。 (2022年6月4日 11時) (レス) @page50 id: 2105141ddb (このIDを非表示/違反報告)
霧隠紫音(プロフ) - 鬼滅学園のお話しもぜひ見たいです! (2022年6月4日 10時) (レス) @page50 id: 3b05bc2eb8 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 天喰先輩に負けず劣らずノミの心臓の夢主ちゃん可愛い‥‥更新頑張って下さい! (2022年5月4日 20時) (レス) id: 9441486e53 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒の帝王!!!!! - 酔知魔仁さん 夢主ちゃんのイラストお願いできますか?    コメントありがとうございました! (2022年4月29日 9時) (レス) @page36 id: ceb2fd02d7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:暗黒の帝王!!!!!!!! | 作成日時:2022年4月11日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。