【鬼滅の刃】光柱はネガティブすぎる

34話 ページ38

貴女side



膝から崩れ落ち、泣いている炭治郎君。



その様子は見えていたが、駆け寄れなかった。
人ってビックリしたら、動けないんだな…そう思う瞬間だった。


鬼の禰豆子ちゃんが日に当たっていながらも立っていたから。



甘「キャッ、キャーーー！！
禰豆子ちゃんすごぉい！！！
陽の光を浴びて塵にならず生きている鬼なんて見たことない！凄いわ、禰豆子ちゃん！！奇跡だわ！！！」


蜜璃さんも凄い興奮してる


甘「勝った勝ったぁ！みんなで勝ったよ！
凄いよおお！！生きてるよおおおお！！
よかったぁああ！」


そう言いながら、蜜璃さんは竈門兄妹を抱き締める


禰「よかったねぇ」


『良かった、私生きてる』


そんな事を思った瞬間、今まで感じなかった痛みが襲ってきた。



時「…A？」


『無一郎、くん……？』



怪我だらけで少年に支えられている無一郎くんを見て安堵した。



『無一郎くん……無事で良かった…』

時「！！」




私がそう言うと、無一郎くんは私の元へ歩いて来た。

そして私の前に立つと、ゆっくりと優しく抱き締めた。




そう、抱きしめた


『!?!?!?』


時「Aも無事で良かった…
本当に……良かった…！！」




そんな事を言っているが、私には聞こえない。


なにが起きたのか把握できない…抱きしめられた？


『ぁ…ぅ…』


誰に？無一郎君に？


限界を超えた私はこれを把握した途端キャパオーバーし、無一郎君の胸の中で意識を失った。

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