【鬼滅の刃】光柱はネガティブすぎる

12話 ページ13

貴女side

目が覚める。
前に意識が戻った時は混乱していて気づかなかった、
身体中に白いものが巻かれ、血が滲んでいる
喋れないほどの痛みはもうない

産「君の名前を聞いてもいいかい？」

…名前？私は…

『……わたしは、だれ、なん、だろ。のろわれた、子？』

自分がわからない。今思えば私はただ生きているだけの生き物だった。
生まれてから周囲に否定され続けた私が、何かになれるはずがない…。

産「それは違うよ。」

違う?私はだって…いつも村の人に

産「呪われた子なんて、君のことじゃない」

『…そうなの？なら私は…』

産「落陽A、これが君の名前だ。」

…落陽A？

『落陽A？私が？』

産「君の事だけれど、あの村人たちから、私達が身柄を預かることになった。」


『……………』

産「君のことを、教えてくれないかい？何故呪われた子と呼ばれていたのか」

やっぱりこの人の声は安心する。なんでだろう？
怖い…でも、この人なら話しても

『…私は、皆と…違う。髪は真っ白で、違う。
それに私は、視える…身体が、…だから……』

私は話し始めた、今まであったこと
自分の眼のことを全部途切れたりしたりはしたが話した

産「そうか。ここには沢山の子供たちがいる、それでも君に危害を加える者はいない。安心してほしい」

そう言うと私を抱きしめた。
殴られたり、蹴られたりしたことは沢山あった、けど優しく抱きしめる人はいなかった。

『…うっ……ぐすっ』

目が熱くなり涙が溢れる。
いつか流した絶望の涙ではない、優しさに初めて触れた
温かい涙だ。




その後、私は痣も残らず怪我が治った。

気持ちに余裕が出来て気づいたことがある。ここには柱と呼ばれる者たちが頻繁に来るのだ

お館様は鬼舞辻無惨を倒すことを望んでいる。だとしたら怪我も無くなった私がすることは…

『…あの！…呼吸を見せていただけないでしょうか?』

柱「？呼吸を見たいのか？」

『はい、私が…お館様の役に立つ為には…。
お願いします』

柱「分かった、しっかり見てろよ」

そう言い柱の方は雷の呼吸を見せてくれた。
眼に力を込めて集中する。

柱「雷の呼吸参ノ型 聚蚊成雷」

身体が透けて見え筋肉の動き、肺の動きすべてが視える。

柱「こんなもんだ、まぁ一回じゃわかんないと思うがな」

私はさっき視た身体の動き、筋肉の動きを頭の中でまとめる。

自分の身体に合うように。


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