第57話 ページ7
連絡を聞き付け残るメンバー全員集合し中央病院へ。
シルクから集中治療室に居ると聞いて急いで向かった。
ﾝﾀﾞﾎ「シルク！Aは！？」
ｼﾙｸ「一命は取り留めたって、まだ、意識戻ってねーけど」
ﾝﾀﾞﾎ「良かっ、た…」
ﾓﾄｷ「車とぶつかったの？」
ｼﾙｸ「…車がAに突っ込んだ。相手も病気持ってて運転中に気を失ったらしい」
ﾓﾄｷ「…その方は？」
ｼﾙｸ「別の部屋で治療中、」
一命は取り留め一安心したものの、意識が何時戻るか見込みはない。
マサイの座る椅子に置かれた血のついたリュックを見てこれは現実だと思い知らされる。
暫くしてAの家族も到着し心配で泣いてしまったツインズの背中をンダホは優しく撫でた。
シルクはと言うと、Aの両親と医師と何かを話しているようで姿はない。
ｻﾞｶｵ「…本当に大丈夫、だよね？ちゅん」
ﾓﾄｷ「大丈夫、今は目が覚めるの待つしかないよ」
ﾝﾀﾞﾎ「ダーマとザカオは明日大丈夫？仕事でしょ？」
ﾀﾞｰﾏ「こんな状況で仕事とか無理」
ｻﾞｶｵ「…俺も」
ンダホは力無く答えた二人に｢ごめんね｣と謝った。
会話が無いまま暫く、話が終わったシルクが戻って来てメンバーを集める。
今後の話をするとのこと。
ｼﾙｸ「とりあえず、俺今日泊まるわ」
ﾝﾀﾞﾎ「え、」
ｼﾙｸ「この後病室に移って大丈夫そうだって。目覚めた時に一人は嫌だろ」
ﾓﾄｷ「そうだね、俺も泊まろうか？」
ｼﾙｸ「いや、あんま騒がしくすんのも駄目。あとお前らには明日の動画を任せたい」
ﾏｻｲ「分かった」
ｼﾙｸ「あとこの事なんだけど…落ち着くまでは他言無用で」
分かったと全員が了承して、看護師達が病室に移動すると準備をし始めた。
事故に遭った以降初めて見るAの姿に、メンバーは言葉も出なくなる。
ｼﾙｸ「よし…お前らは帰って寝ろ。今居たってしょうがないし」
ﾍﾟｹ「シルク、無理しないでね」
ﾓﾄｷ「ちゃんと寝るんだよ」
ﾀﾞｰﾏ「何かあったら電話しろ」
ｼﾙｸ「わかったわかった、大丈夫だよ」
全員この場を離れたくないのは痛い程分かる。
しかしこんな大勢で居ては病院側にも迷惑だ。
名残惜しくシルク以外のメンバーは帰宅して、Aの家族も一度入院準備をしに帰宅した。
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作者名：憐
| 作成日時：2018年5月6日 20時
