虹 (ページ46)

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第46話ページ46

ﾓﾄｷ「何する？」

『つーか俺ら何時も二人で何してるっけ』

ﾓﾄｷ「んー…特に。何か自然体で居るから特別何かしてる訳じゃないんだよなー」

『そーね』

何時もは二人で公園で筋トレしたり、モトキが繰り出す謎ワールドにあえてAが乗ったり、食事に行ったり、その時の気分で自然に動くのでいざ何かをやらなければと考えると何も浮かばない。

『マサイの部屋を物色しましょう』

ﾓﾄｷ「えー？怒られるよ」

『デスク付近触んなければ大丈夫でしょ』

ﾓﾄｷ「俺知らないからね」

『何言ってんの、共犯だよ』

寝室や作業部屋を物色して変わったものがないか探す。
意外と小さい玩具や楽器があり、動画で使ったようなものはシルクの部屋にしかないようだ。

ﾓﾄｷ「あれ？クラッカーあるよ」

『わりとあんな…何でだよ』

ﾓﾄｷ「ちゅんクラッカー大丈夫？」

『この程度ならいけるようになった』

そう言った途端にいきなり一つ鳴らすモトキ。
大丈夫だとは言ったがいきなりやるのか。
しかも何も無いこのタイミングで。

『おま…え？正気？』

ﾓﾄｷ「大丈夫って言ったから」

『いや今かよ、何で鳴らしたの』

ﾓﾄｷ「鳴るかなって」

『いや、好奇心旺盛』

二つポケットに隠し持ちンダホ達が帰ってきたら鳴らして脅かしてやろう。
次に目に入ったのはテレビ棚や壁際に綺麗に飾られた思い出の品。

『几帳面だなー…俺もこのぐらい片付け能力があったらなー』

ﾓﾄｷ「俺の部屋何もないよ」

『モトキ主婦だもん』

ﾓﾄｷ「綺麗好きと言ってください」

『俺ん家マジで今やべーからな』

ﾓﾄｷ「この間行った時凄い散らかってたね」

『やり出せばとことんやるんだけど極端なんだよ』

ﾓﾄｷ「あー、そういうタイプね」

『あと何か知んないけど冷えピタの未開封めっちゃあった』

ﾓﾄｷ「あ、あれマサイだよ。ちゅんが熱出した時に動画で余ったやつ持って来てた」

『マサイかあれ。またシルクに使ったろ』