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（４） ページ4
高校の友達から急な誘いがあった、とかなんとか言って丈くんが出掛けて行って早5時間。日付が変わる前には帰るって約束はどこにいったんやろ、とひとり悶々としていると、インターホンが鳴る
「大橋〜ただいま〜」
お酒のにおいをぷんぷんさせて、やたらと上機嫌な丈くんが帰ってきた。(これがいわゆる、"できあがった"状態やな)
無視すると、「さみしかった？」丈くんがにやにやしながら聞いてくる。さみしかった、なんて絶対に言わへん
「なんやねん、かわいないな〜」と、ソファに座ってる僕を後ろから抱き締めてくる。お酒が入っているからか、いつもよりもすこしだけ速い丈くんの心臓の音にドキドキする。普段は僕からくっつくと嫌な顔するくせに。さすがに降参して、「遅い」って文句を言うと、笑いながら「ごめんな」って頭を撫でてくる。ずるい。こんな風にされたら、なんでも許してしまうやん。丈くんには一生かなわんなあ、と思う。
ほんまにずるいひと
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作者名：. | 作成日時：2018年7月12日 19時
