卌捌 ページ7
「A様！おはようございます！」
『あ、あぁ……おはよう』
丁寧に襖を開け大きな声で挨拶する青年に、私は苦笑いを浮かべた。
彼は例の受肉体、
と言えるはずも無く…彼は天狐や猫魈と比べて遥かに弱いので、私の小間使いになってもらった。小間使いって言い方はなんか、アレだけど……椿は喜んでたしいいよね。
『………椿。これやる』
「えっ………呪具？」
私に小袖着付けた椿に向かって、影の中から一振の短剣を取り出し渡す。
「あ、ありがとうございます！でも、何故……？」
『決まってるだろ』
『呪霊、祓いに行くぞ』
「えっ」
・
・
「ここが町…！！！」
人が往来する町並みを、椿は目を輝かせて見る。
「ほらA様！見て下さ……何食べてるんですか?」
『寿司』
うーん、前世の回転寿司のが美味いな。
屋台で買った寿司をつまみながら歩く私の後ろを、椿は追従する。
「町って初めて見ました…！」
『？外つ国の方では見なかったのか？』
「俺、あの眼球食べる前の記憶無いので…」
『……そういやそうだったな』
椿に色々質問をした時、そんなこと言ってたなぁ、と思い出す。
まぁいいかと気を取り直して、呪霊がいると報告を受けた屋敷へと足を進めた。
『＿＿＿呪霊にはそれぞれ階級というものが存在している。高いものから順に「甲・乙・丙・丁」とそれぞれ格付けされる…というのは、既に天狐から聞いてるか？』
私の説明を聞きながら、椿はこくこくと頷く。
『私や天狐、猫魈は「甲」に分類される。そしてお前は良くて「丙」…良くなければ「丁」だ。因みにその呪具は「乙」の階級に格付けされる。お前は呪具より弱い』
「ウェッ……」
気落ちした様な顔をする椿は、まるで宝物の様に腕の中の呪具を抱き抱えた。
_＿＿＿＿＿＿＿＿
※「甲乙丙丁」は完全に捏造です。
階級って多分現代になってからつけられたと思ってる。
甲は一級又は特級、乙は二級、丙は三級、丁は四級
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うさちゃん(プロフ) - ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"好きです！だいすこ。続き楽しみに待ってます (3月27日 11時) (
レス) @page42 id: bdc57886de (このIDを非表示/違反報告)
ファナやん - おもしろいです!可能なら原作軸や懐玉編もみたいです! (9月10日 15時) (レス) id: 3812986166 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - 面白すぎて何回も見返してます！更新再開してほしいです…頑張ってください！！ (8月7日 14時) (レス) @page42 id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します！私愛され大好物なので嬉しいです！呪術廻戦のキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月24日 10時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
有栖 - めっちゃ面白いです。更新頑張ってください。(*≧∀≦*) (2023年2月5日 15時) (レス) id: e77b6774d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝋燭 | 作成日時：2021年10月1日 23時
