生まれ変わっ…え？平安？２【呪術廻戦】

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外から聞こえる騒音をBGMに、椿と2人で昼食を食べる。今日の献立は白米に味噌汁、朝食の残りの漬物だ。

正直久しぶりに私はパンが食べたい。洋食が恋しいと前世の私が言っている！！

そんなことを考えながら私はこの後の予定を思い出し、はぁ、と深く溜息をついた。


「どうかされましたか?」


怪訝そうな顔をして、椿がご飯を飲み込みそう聞く。私は座卓に頬杖をついて、溜息の原因について話し出した。


『………呪霊の祓除を7件も依頼されたんだ。上層部に』

「っげホッゴホッ……はぁ？！？！」


7件も？！と椿は思わず声をあげる。私は自分の目元を手で抑え、こくりと頷いた。


『この間五条家と禪院家の当主が朝廷で御前試合を行った結果、共倒れしたらしくてな…当然両家の当主が死んだら内情は滞る。

しっちゃかめっちゃかになるのも必然…だから、まぁ…その皺寄せだ』


ホントクソ。呪術師はクソ。御三家はクソ。上層部はクソ。

なんで私に押し付けてくるかな〜？？？？呪ってやろうか、階段で転んで脛をぶつける呪いをかけてやろうか。それとも便秘になる呪いをかけてやろうか！！！


「俺ちょっと上層部の寝首かいてきます」
『待て待て待て待て』


以前贈った打刀を持って立ち上がった椿を制止する。あかん、それはあかん。それやったらお前処刑だぞ執行人絶対私になるぞ。


「っA様！俺にその任務、任せてください！！俺がA様の分まで、『相当等級 甲 の呪霊相手にお前勝てんのか』そういえば今日は鍛錬する予定でした！やっぱ無理です！！」


華麗に手の平返しをする椿に、私はなんとも言えない顔をする。

外の騒音の主の奴らに丸投げしてやろうか、と私は思わず考えた。7件も任務なんてやってらんねぇ、しかも内3件は夜の間にしか呪霊が現れないらしいし。いや、それとも椿の実地実践にしてやろうか……。

そこまで考えて、私はやっぱりやめた、と思案していた思考を放棄した。変に効率良く任務行ったら、押し付ける案件の量を増やされそうだ。


昼食を食べ終え、外で争い合っている2人に鉄拳を下して私は任務へと赴いた。

こういう時ホント猫魈の術式が便利だと痛感する。任務地へ短時間で行けるの嬉しい。昔はそういう術式を持つ術師に連れて行ってもらわなきゃいけなかったからなぁ…自分で工夫して行くのでもいいけど、任務前に無駄に体力消費したくないし。

帰りに煮干し買ってあげよう。

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