生まれ変わっ……え？平安？【呪術廻戦】

丗肆 ページ38

ハローーー！！みんな大好きAちゃんだよーーー！！！！！！！


えー？現状を説明しろってー？？仕方ないなー、もう！！




屋敷を出てから何十…いや、何百年と経ったか？その辺はあまり分からない。


旅路の最中に呪霊祓ったり、呪物の回収などを行った。因みに呪物の中に獄門疆もあります♡

たまたま寄った寺にあったんだよねー。源信、だっけか？その僧の成れの果て。あとはよく知らん。


出来たての平等院鳳凰堂を見に行ったり、平治の乱と保元の乱を遠目で眺めたり…。

一緒に見ていた天狐が「血が騒ぐのう」、と飛び出しかねなかったので止めるのに苦労した。


あー、あと元寇も凄かったなー。正に圧巻！呪霊との戦いは今じゃ物足りなくって、ついつい参戦したくなっちゃったよ！！



そんな感じで日本中を徒歩で巡っていた。


そして再び年を越し、春に差し掛かった頃の事＿＿








「＿＿＿！＿＿＿＿＿！！！」

「＿＿＿＿＿＿＿！」



桜の木の下で書物を読み耽っていると、何やら騒ぎ声が聞こえる。片方は天狐の声だ。もう片方は…幼い声？女の子っぽいな…。

まあいいか、と書物に視線を戻し、再び字面の世界へと入り込んだ。





「主！！！」

「＿＿離しなさいよ！」




いつの間にか目の前にいた天狐。その手には一匹の猫型の呪霊を抱えていた。

これでもかと暴れるその猫は、黒い毛に赤い目をした3本の尾を持っている。



『＿＿…仮想怨霊【猫魈】……！』




＿＿見つけた。




そう、先日から私と天狐は、ある呪霊を探していた。

その名も、仮想怨霊【猫魈】。猫又の上位互換とも呼ばれている。


私は書物を閉じて影へ戻す。



『天狐、離してやれ』

「良いのか？此奴逃げるぞ？」

『私から逃げられると思うか？』

「確かにそうじゃな」



暴れる猫を天狐は地面に下ろす。因みに今の天狐は人型だ。



「わたしを拉致なんてどういう了見よ！わたしが誰だかわからない訳？！猫魈よ！呪霊よ！強いのよ！！」



猫魈は不機嫌そうに3本の太い尻尾を揺らしながら、所謂お嬢様口調で捲し立てる。

猫ちゃん可愛い。

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