天馬(リク) ページ7
私の家は代々、鸕宮家に仕えている。私は家族の中で一番呪力が強いため、鸕宮家現当主、天馬様を御側でお守りしている。
「天馬様、今からお出かけですか？」
「ああ。ケガレの数が尋常じゃないらしい。」
「！なら、私も御一緒致します！」
「ダメだ。お前は来るな。」
「なっ……！私の役目は天馬様をお守りする事！主が闘っているのに、私が行かない訳にはいきません！」
「とにかく、お前は絶対に来るな。」
いつもと違う態度に驚きを隠せなかった。なぜ、あんな事を言うのだろう。私は天馬様の思考を読み取ろうとした。
「分かったらさっさと帰れ。」
そう一言発した後、禍野へと歩みを進める。
「…………私がいると足手まといなんですか…？」
心に留めておくつもりが、声に出てしまった。これは、考えてたどり着いた結果。天馬様は歩みを止め、ゆっくりと振り返った。……怒っている。表情も雰囲気もピリピリとしている。
「わ……、私だと、力不足と判断したの、でしょう……。」
もう、後には退けない。私は言葉を繋いだ。
「た、たしかに、私はまだまだです…。しかし、先程も申しましたが、私は天馬様をお守りするのが役目。何があっても主をお守りする。それが、あなたに仕える私の覚悟です！いくら天馬様の命令でも、あれは聞けません…っ！」
……言ってしまった…。私の思っている事全てを、主である天馬様に言ってしまった…！これで解雇されても仕方ない、が、後悔はしていない。間違ったことは言っていない…！
「ほう。言うじゃねえか。」
少しずつ、距離を詰められる。ここで私が退いたら負けてしまう。足にぐっと力を入れる。
「なら、俺も言っておいてやる。」
私の目の前まで来ると、天馬様は、いつもの自信たっぷりの笑みを浮かべたまま、私の耳元で囁いた。
「お前は俺に守られていればいい。異論は認めない。」
*20170128
シエラ様リクエスト【従者】
ありがとうございます！
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Aris - 天馬の感情がとても可愛いかったです( ^ω^ ) (2021年5月17日 22時) (
レス) id: 07b3866fc0 (このIDを非表示/違反報告)
藤田(プロフ) - 紅兎さん» 紅兎さんありがとうございます(´；д；｀) 以前よりも遅くなってしまいますが更新がんばります！ (2019年12月4日 22時) (レス) id: dd4451f660 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎(プロフ) - 主さまのペースで更新頑張ってください！いつまでも待ってます！ (2019年12月1日 14時) (レス) id: 83a25d3fd1 (このIDを非表示/違反報告)
藤田(プロフ) - 夜桜さん» 夜桜さん、コメントありがとうございます。消化頑張ります＞＜ かなり不定期な更新ですが、気長にお待ちいただければと思います！ (2017年12月16日 15時) (レス) id: ec78dea903 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 初めまして！とっても良かったです！リクエストの消化頑張ってください！更新待ってます！ (2017年12月12日 15時) (レス) id: e7a9357e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤田 | 作成日時：2017年1月17日 23時
