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もう仲間が死んでいくのはいやだ
なんで…なんでみんななんだろう
軍人だから、いつ死ぬのかなんてわからない
でも…
gr「…A、礼を言ってやれ」
『……』
gr「あいつは最後まで軍人のまま散ったんだ」
『…そう、だね』
そう言ったグルッペンは、必死に涙をこらえて前を向く
そうだ、エミさんは私達のために…
そう脳内では理解していても仲間の死を受け入れたくない
お願い…もう…これ以上…いなくならないで
そんな事を考えながらも、また戦場に目を向ける
戦場で散っているのは兵士だけではない、馬や伝書鳩
何も罪のない不動物だって死んでいる
ピ_ピ_
弱い電波をインカムが受け取る
応答したくない
また…また…
gr<…どうした>
ht<ごめんねグルッペン、俺もう耐えられないや>
通信をよこしたのはひとらんだった
苦痛と怒りを必死に抑え込めているような声
ht<俺さ、もう左手と右目が機能しないんだ>
《救護班に!》
ht<Aは知ってるでしょ?動物にも植物にも罪はない。みんなみんな人生があるのに、それを踏み躙った。今俺を救護したってどうせ助からないし、医療品の無駄だよ>
《やめて、助からないなんて決まってない》
ht<ありがとう。でも俺、もう決めたから>
《やめて…ひとらん…》
ht< 刹那に枯れ逝く命なら 儚き生命のために死まぬで踊ろうぞ 復讐鬼 ひとらんらん 参る>
その言葉を最後にひとらんから通信が来ることもなかった
中庭で、植物と動物に人一倍愛情を注いでいた彼はもう見れない
左足と右目が機能しない状態で戦ったら、確実に死ぬのだ
不意を突かれることも増え、何より血がたりない
それでも、優しく凛々しいく、筋が通っていいる彼は最後まで強かった
gr「これが…彼奴の正義だ」
『うん』
gr「美しかったゾ、ひとらん」
物資班兼前線部隊隊長 戦死
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あ - 涙がボロボロ出てきました…こんなに感動するストーリーを作れる主さんは神ですか?主さんの小説に出会えて良かったです感動をありがとうございました。 (1月10日 1時) (レス) @page26 id: 5751d076c4 (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - まじで泣いた……神作品すぎんだろ… (11月30日 16時) (レス) @page26 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 泣かさんでください😭 (10月29日 20時) (レス) @page26 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - けんまおし1016さん» 神の上?!それはもう人間かね?????いろんな作品にコメントありがとうございます! (2023年2月16日 22時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - さいっこうでした!!!!!!めっちゃ好みです!!!!!この作品も最高とか神の上の神ですね!!!←他も見ます!! (2023年2月16日 14時) (レス) id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かみぶくろ* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/okjhgf/
作成日時:2021年9月15日 12時