絶対に逆ハーになる世界VS絶対に愛されたくない女

私、特異体質です ページ4

「君、さっきはごめん!!」

カクッと90°に腰を曲げ謝ってきた彼の手には湿布が握られている


やばい…物凄くやばい……


とりあえずここは対話したら負けだと
思い、無視を決め込む

しかし、彼には逆効果であった
「どこか具合が悪いのか…?!!!」

挙句の果てに腹痛なのかと勘違いされた
(厠に駆け込んだ為)

逃げようとも思うが後ろの二人組が
壁となり困難である

しかし、

“絶望の中にも希望はある”
“影ある場所には光あり”

の様に、崖っぷちに立たされた私にも希望がある



それは……

特異体質 【運】 である!!


簡潔に言うと悪い事が起こるほど、良いことが起こり
良い事が起きるほど、悪い事が起こるのである

例で言うと、
宝くじが当たったが、家族が死んでしまう…等


この様に私は様々な困難を乗り越えてきた
きっとここにも何か希望が…何か……

目を動かし周りの状況を把握する
と、あるものが目に入った


路地裏に女の子がいる
あれは…あのピンクの髪の毛は……!!!!


妹だ


妹を目に捉えた途端、私は彼女を囮にした
指をしっかりと指し、大声で叫ぶ

「あー!!あんな所に、具合が悪そうな女の子が!!」

いきなり行動に移った私にぎょっとしながらも、
彼等は妹の方を見る


隙あり！

バッと高く飛び、二人組を飛び越え畦道に入る
そして平和な気持ちで家に帰ったとさ



妹がどうなったかは知らん

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