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盛大に噛んだ私を見て、登坂さんは一旦フリーズ。
もういっそ消えてしまいたい。
「...緊張してる?」
『えっ、いや、すみません...』
反射的に謝る私に対し、大丈夫だよと優しく笑う、本当にできた男だなと謎に感心した。
「何かAちゃん、あれだね。もっと堅いクールな感じかと思ってた」
はい、言われると思ってました。
他の出演者さんなら別にこんな動揺しないんだけどな、相手が相手だし。
「あってかこれ」
『えっ』
そう言い差し出されたのは、白いタンブラー。
有名なドリンク店のマークが記されている。
季節は夏だが、冷房がガンガンで肌寒スタジオには適した温かいラテが入っている。
『わ、これ、いいんですか』
「うん。いつも応援してくれてるって聞いて、お礼?って言ったら、おかしいけど」
そう笑いを含んだ声で言う登坂さんに、妙に胸が高鳴ってしまう。
帰ったら間宮さんに報告しよう。
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shirey(プロフ) - 待ってました(;_;)どうなるのか楽しみです! (2021年11月27日 14時) (レス) @page33 id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りーりー | 作成日時:2021年8月24日 15時