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『A、来て。』

急に腕を捕まれた。



この光景は私にあの時を思い出させた。

私たちが中学校に入学したとき。

私は人見知りで友達がなかなかできなかった。


そんな時に訪れた少人数のグループ決め。
自由に決めていいと言われた。

朝光の方を見たけど、すでに何人かとグループを作ってしまっていた。
いつも一緒だったのに、中学に入り男女からの人気がある朝光が私にはとてもかけ離れた人に見えた。



あぁ、私どうしたらいいの…

だんだんと少なくなるフリーの人たち。


私は恥ずかしくて教室を飛び出してしまいたかった。

「A!」

あなたが私を呼ぶ声がした。


振り替えると遠くに行ってしまっていたあなたが私のすぐ側にいた。


『俺のグループ来て?』

そう言って腕を引っ張ってグループにいれてくれた。


あなたのおかげで、私はそのグループの女の子と親友になることができた。

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作者名:Water | 作成日時:2023年10月8日 23時

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