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『あのっ!もしかして、A…?』


「えっ、」

なんで…なんでいるの…?

「人違いかと…ではっ」


部屋に逃げ込んだ。

あなたのことはもう吹っ切れたはずなのに早くなる鼓動と熱い手首。


なんでこんなところで会うの…?

会いたくなかった…


私がAじゃないって信じてくれたかな…



できればもう会いたくない。

しばらくドアの前で座り込んでいた。





その日は作業もはかどらず、すぐに帰った。
そして、朝の練習時間を変えた。


なのに…




次の日作業室に行くと、ドアの前で三角座りをしている人がいた。

あなたはすぐに私に気づいた。


『な、やっぱりAやんな。』


私は黙ることしかできなかった。



『その困ったときに手を触る癖。俺が覚えてへんと思った?』

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作者名:Water | 作成日時:2023年10月8日 23時

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