君の背中 (ページ18)

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その日私は作業をしながら気づけばその瞳を思い出していた。

そのせいで作業が長くなってしまって、知らない間に寝てしまっていた。

私の作業室(練習室)は私が女であり、この部屋も私の部屋化してしまっているからなのか毎日の警備員さんが夜中に鍵がしっかり閉まっているか確認してくださる。

そして、この部屋は1度外からしめると、中からは開けられないようになっている。

逆もそうで中から鍵をすれば外からは鍵を使っても開けることができない。非常のときは外に非常用の鍵がある。
1人で集中したい時とかは中から鍵をかける。
でもめんどくさいから基本鍵はかけない。

私はその日、いつも通り鍵を開けっぱなしで、寝てしまっていた。

私が目を覚ますと、そこは密室だった。
時間を見ると、もう朝だった。

「やばい…」
警備員さん中に私がいるの確認しなかったんだ…

中からはどうやっても開けられない。

だから誰かに外から開けてもらわないといけない。

「誰か！誰かいますか！」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ🚪

さすが防音がしっかりしている。
誰も来そうにない。
そもそも私の部屋は誰も通らないところにしてある。

マネージャーさんに頼もうかと思ったけど、大事にはしたくないし、作業室で夜を明かしたと言えばうるさく言われるだろう。

朝光…？

いや、もう関わらないって決めた。だめ。

あぁ、どうしよう。

焦れば焦るほど冷や汗が出てきて、もうパニック状態だった。