桜舞う (ページ2)

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次の日。

森田くんは遅刻ギリギリの時間に来た。

森田くんは走ってきたのか

息をきらしていて

「やっべー」なんて言いながら教室に入って来た。

A「お、おはよ！」

森田「おう」

今日の森田くんは昨日より明るく感じた。

走ってきたせいで

森田くんの髪は

汗で滲んでいる。

目にかかりそうな前髪に汗が垂れたとき

ちょっとだけドキッとしたのは秘密にしておく。

沙良「Aー！数学かしてー！」

そう言いながら2組に入って来たのは

１組の高嶋沙良

１年生の時に知り合った唯一の友達。

A「えーまた忘れたの？はいどーぞ！」

そう言いながら教科書を貸し借りできるのは

沙良しかいない。

沙良「あれ、Aの隣の席の人って森田剛？」

A「そーだよ。なんで？」

沙良「え、超イケメンだって噂だよ？そんな人と席が隣なんてAがうらやましいよ！」

え、イケメン？

確かな朝はドキッとしたけど

あんまり顔見てないからわかんない。

沙良「じゃあ私そろそろ行くね！」

沙良と別れて自分の席に座った。

さっきの沙良の言葉がフラッシュバックして

森田くんを意識してしまう。