悪？…これは”正義”だよ (ページ20)

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＃１９ページ20

「っ！？」

気が付くと、ガラス張りの部屋で

椅子に括り付けられていた。

何だよここ。

……あの野次馬のおっさん、グルかよ…。

僕が弔くんと関わりがあるって知ってて、

わざとおびき寄せたのか…。

「おい、目的はなんだ？……テメェだよ、さっさと答えろや」

「…………」

「”安喰琉輝”」

目の前に座ってる人間が、ピクリと反応した。

「ハハッ(笑)…あんた、生きてたのかよ(笑)
…弱っちいからてっきり死んじまってんのかと思ったぜ」

「”蒼紫”と、呼ぶべきか？」

「今は”クロロ”でやってんだ。
あんなクソ野郎どもにつけられた名なんて虫唾が走るからな」

琉輝、僕が唯一

あの時殺さなかった兄貴。

「雑魚個性でヒーローになれず、警察官とは…
ヒーロー気取りも良いところだぜ(笑)」

「お前は、あの時死んだのだと思ってた。
まさか、こんな形で再会するとはな…」

「っは(笑)、何偶然を装うとしてんだよ。

”お前、ずっと僕の事…嗅ぎまわってただろ”」

「流石、気づいていたのか」

「今回のは騙されたなぁ。焦ってて冷静さが欠けてたし。
……で、目的は？」

「それ、話さないとダメか？」

「別に、いつでもいいぞ。

気長に待ってやるよ、”おにーちゃん”」