現世の狐たち (ページ3)

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狐についてページ3

阿紫霊狐(あしれいこ)
・一歳～百歳までを阿紫という
五十歳になってから霊山や霊場に移って修行して仙術を学び
百歳に至って地狐神に昇格する
普通の狐

地狐(じこ)
・上は五百歳余り、下は百歳以上の狐を言う。
一般に妖狐といえばこちら
これ以上の位へは野狐はいくら歳を重ねよういけません

仙狐、気狐(せんこ、きこ)
・上は九百歳以上、下でも五百歳以上
一般に稲荷で祀られている神使のこと
神使とは文字のとおり神様の使いのことです
ほとんどが白狐です
ここまでの位では霊力が上がるに連れて１～９本と尻尾の数が増えていきます

天狐(てんこ)
・千年以上生きた善狐がなるといわれている
尻尾の数は４本
少しずつ減っていくのではなく９本から４本へ変わる
仙狐から天狐は変化、というより進化
とんでもない神通力を持ち、御先稲荷のトップに立ちます
天狐のまま三千年生き、肉体から離れ自然に溶け込むことが可能となれば飯成空狐と呼ばれるようになります

空狐(くうこ)
・三千年以上生きてた善狐
狐の最上位で、肉体を持たないもの
ここまで来ると御先稲荷を引退、隠居する
尻尾の数は０本
文献上では天狐より格下となりますが、御先稲荷での話であり現役より格下になるのは当然のこと
本当は狐の中では一番えらいです
姿も狐ではなく人間(耳は狐耳

狐龍(ころん、こりゅう)
・１０００年以上を生きた狐が天帝により龍神化する。

白狐(びゃっこ)
・白い毛色を持ち、人々に幸福をもたらすとされる、善狐の代表格

黒狐(くろこ)
・黒い毛色を持ち、北斗七星の化身と呼ばれています。中国の北山に住む神獣であり、王者が太平をもたらしたときに姿を現すとされている吉兆の印

金狐、銀孤(きんこ、ぎんこ)
・天皇の即位灌頂(秘儀であり詳細は不明)の際に、左右に安置したとされる金銀製の荼枳尼天(辰狐)の像
金胎両部、陰陽、日月、を象徴するといわれ、江戸時代の随筆にも善狐の一種として登場

赤狐(せきこ)
・白狐とほとんど同じ
毛色の違いくらい

　参考文献
　 (滝沢馬兎園小説拾遺琴 wikipedia
　