フランボワーズは甘酸っぱい3 ページ9
イースとイギリスを別の部屋にフランスが案内したことにより、私はフランスと二人きりになる。
……イースは凄く不満そうだったが。いや、イギリスの方が不満そうだったか。イギリスはフランスに触れられる事の方が嫌いだった様に見えたが。
「で、Aちゃん」
すとん、と向かい側のソファに腰掛けたフランスに、私は首を傾げた。
何かあるのかな？私には思い当たる前科は無い……筈だが。
「なーにフランス。態々二人っきりにして。……やだ、やっぱり襲おうと思ってたの？きゃーたすけてー」
「A大丈夫！？」
「イース何で判ったの！？」
物凄い足音が聞こえたと思えば、激しく開けられたドア。幸いドアは無事だったけれど、僅か数メートルの距離を息切れする程走ってきたイースに、呆れながらも嬉しく思う。
……冗談でも駆け付けてくれるなんて。
「その前に幾つかつっこまなきゃじゃない！？」
物思いに耽っていた私だが、フランスの一言で現実に引き戻された。
「あ、あぁ。イースごめん。ふざけてただけ」
言いながら気まずくなって、苦笑いしてしまう。
イースはそれを聞くと、
「へっ……え、あ、そ、そう。お、お邪魔しました」
自分も気まずくなったのだろう、普段使わない敬語まで使って、そそくさと退場していった。
……最近イース不安定過ぎないかな。
ふと幼馴染みが心配になった。
「俺……只の冗談であそこまでやられる程信用無かったっけ……」
「私の演技が上手かったんだよフランス」
「うん……そうしとく……」
意外と本気で落ち込んでいて吃驚した。
「あと、何でイースは叫んでないのに私の声が判ったんだろう」
「案外ドアに張り付いて盗み聞きしてたりして」
私が慰めなかったからか、すぐに立ち直ったらしいフランスが怖いことを言う。
「それこそ冗談きついよ」
「あはは、だよね」
直後ドア付近で物音がして、私達の背筋は凍り付いた。
……いやまさか。
「聞いてたら後で女装の刑だからねー！」
叫んだ後、更に大きな物音がしたことは気のせいにしておこう。
暫くひきつった笑みを浮かべていたフランスだが、さて、と気を取り直した様に話を切り出した。
「ねぇ、Aちゃん。ちょっとだけ、聞いても良い？」
「何でもどうぞ」
私だって
これが真剣な話であることは、最初から判っていた。
「そ。では、Aちゃん。いや、ここでは……
――大西洋って言った方が良いのかな？」
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今日の国歌
Phleng Chat(タイ)
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ディア - 初めまして、楽しく読ませてもらいました。更新頑張ってください！ (2022年3月15日 16時) (
レス) @page34 id: 8032fbc3aa (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 初めまして！アイス君可愛いです！ (2019年9月8日 23時) (レス) id: 52626f1862 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン＠JustinB好き(プロフ) - はじめまして！このお話大好きです！！ 更新応援しています！ヾ(*´∀｀*)ﾉ (2019年9月8日 16時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
はとのぱ(プロフ) - まい苺さん» ほんとに全然更新できてなくてごめんなさい……！ありがとうございます、励みになります……！！ (2019年9月8日 11時) (レス) id: 218c7caaed (このIDを非表示/違反報告)
まい苺(プロフ) - お久しぶりです。 今年、私は受験生なのでなかなか見にこれませんが。更新されたら絶対見に来ます！ この話が大好きなので更新待ってます これからも更新頑張ってください！ ずっと応援しています (2019年2月17日 20時) (レス) id: 09444efaa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はとのぱ | 作者ホームページ：http://m-pe.tv/u/?littlepigeon4
作成日時：2017年2月23日 23時
