【APH】幼馴染みって。【アイスランド】

ふたつめのおはなしから ページ29

※長らく更新できずすみませんでした……

「──てな感じで、私は人間不信擬きの状態に一気に陥った訳。まあ今となれば情緒不安定かよって話なんだけどね」
「何か辛い目に遭ってばっかりじゃない？」
「それは私がその土地を離れる時にそういう出来事が起こってるだけだよ。それまでは確かに私は幸せだったんだ」
「じゃあ、今は平気なの」
「それなりにね。イースも居るし」
「……そ」

何となく昔話を沢山したからか、といってもまだ2つ位だけど、懐かしい気分になる。私は目を伏せると、幸せだった頃の思い出に一瞬だけ耽った。うん、素敵な経験だった。

「……そういえば、僕等って何で幼馴染みなの？」

ぽつりと洩れたその言葉。私が引いた境界線。

「そうだよねぇ、それ話してなかったよね」
「うん。Aが海ってことは判ったんだけど、何で幼馴染みなんだろうって」
「話聞きながらそんな事考えてたのか」
「聞けば聞く程ね。僕等一緒に行動したりするのAがノーレの家に居候した時が初めてじゃん」

女性みたいな脳してるのね。同時に2つの事出来るやつ。電話と料理みたいな……ちょっと違う？

「そうだなぁ。じゃあ少しだけ昔話を打ち切るね。聞くなら聴いて欲しい話があと一つだけあるからさ。その前にエキシビションじゃないけど、何故私が寄りによって幼馴染みという枠組みにしたのか話そうか」
「お願いするよ」
「ん。じゃあパフィン連れてきて」

ぴく、とイースは肩を揺らして固まった。

「え、っと。何で？」
「話す上で必要だから」
「…………判った」

ごめんねイース。私パフィンが君と話せるの知ってるんだ。

その理由も、一緒に話すね。

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