【APH】幼馴染みって。【アイスランド】

歪みを産むという ページ18

＊
久々に帰ってきた我が家もといイースの家。
……何で私はイースの前で正座してるんだっけ。

──何それ。A、人名知ってるの？どういうこと？

もう目が紫から紅に変わったんじゃないかってくらい怒気が強まった質問だった。適当に都合良いところまで話そうと思っていたのだが、見事に計画が丸潰れというところか。

「さて、Aサン？話してくれる？」

私が正座しているのもあって、ソファに腰掛けるイースは、まるで玉座に座る尋問官だ。見下ろされているし、軽くキレていらっしゃるから、蔑まれているようにも感じる。……やばい、このままだと私がちょっとイケナイ覚醒をしてしまう。

「……え、靴舐めろ？」
「誰もそんなこと言ってないけど！？」

素で闇に陥りそうになっていたみたいだ。イースナイスツッコミ。有難う。

「あぁ……約束のヤツでしょ。良いけど、私洗いざらい話しちゃうからね？覚悟してよ」
「そんなに悲惨なの」
「冗談抜きでね、個人的にはだけど」

黙ってしまったイースに、私はひとつ問いかけた。

「……ソファ座って良いですかね？」
「えっ、あぁどうぞ。というか、何で正座してるの？」
「何となく雰囲気で」
「本当……謎」

謎は女の魅力だよ。

すとん、とソファに座り、イースと向かい合う。息を吸い込むと、私は口を開き──

「ちょ、ちょっと待って」
「何さ、今どき流行りのチキったってもん？」
「違う！その、なるべく話して欲しいけどトラウマ掘り起こすようだったら無理しなくても……えっと、良いよ……」

心配してると思われるのが恥ずかしくなったのかな、最後は蚊の鳴くような声だった。あー、照れるイース数日振りかも。

「ううん、過呼吸になったりとかはないからさ。気にしてくれて有難う。Þakka þér」
「いや、Aの為じゃ……別に……」
「イース……」
「な、何？」
「……ツン、デレた、ね……！！」
「昏睡状態から目覚めたみたいな言い方しないで！意味わかんない！！」

ぽこぽこ怒ったイース可愛い。こっそり写真に収めたので、後でノルにでも売ろう。

「ごめんごめん。じゃあ、話始めようか」

最後かもね、こんな風に笑えるのは。

「判った。A、良いよ」

歴史の歯車が、廻り始める。


「とかRPGのオープニング感出すのやめてもらえる？」
「ごめん日本さんの所の影響が強くて」

Olim1→←名前というものが

今日の国歌

Phleng Chat(タイ)

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