Dagsetning2 ページ13
フランス、イル＝ド＝フランス地域圏、パリ。
ガラス越しに見えるエッフェル塔が、私達がパリにやって来ている事を証明していた。
「フランスに言われるがままに観光しちゃったけど、もう夕方だし、散歩って感じだったね」
「まぁ、こっち着いたのが昼過ぎだったから」
イースはカップを置くと、エッフェル塔を眺めながら溜め息を吐いた。
頬杖を付いているけれど、白い肌に夕日が反射しているからそれが異様なまでに格好いい。
……恋愛感情なんて抱いてないって思ってたんだけどね。
私も釣られて外を見ると、フランス人だろうか、美男美女のカップルがキスしているのが見えてしまった。
と、私はあることを思い出した。
「そういえば、この前の唐突なキスって──」
言い切る前に、丁度コーヒーを飲んでいたイースが噎せてしまった。タイミング悪いなぁ。
「い、いきなり何言うの！？」
「いや今フランス人カップルがキスしてんの見ちゃってさ」
それで思い出したんだよね、とイースに向き直ると、彼は頬を染めていた。
時々、彼が日本人なんじゃないかと思うことがある。最近良く照れているし。
「あれは……あれはダンの所為だよ！」
「え？あんこ？」
何故そこにデンマークが出てくるんだ。
因みに、私が彼をあんこと呼ぶのは……ただ単に面白かったからである。
「何でそこにあんこが出てくるの？」
「や、若干嫉妬もあったけど……あの時は、勢いっていうか、その……」
自分からあんこの名を出しておいて、酷い慌てっぷりのイース。“あの時は”の前が良く聞こえなかったが、大方苛ついていたとか、そんな感じのところだろう。
「で、結局あんことの関係は？」
話の論点を元に戻すと、あからさまにイースはたじろいだ。どうでも良いけどここカフェなんだよね。ちらちらと見られているのが判るので、目線で会釈しておくが。
「うっ、判った、話す！……もう、意味わかんない……」
イースは先程の10倍位の溜め息を吐くと、ずるずるとテーブルに伏してしまった。冷静無愛想が受けそうな彼だが、こう純粋な面を見られる私はある意味特別かもしれない。
「A、聞いてる？」
「ずーっとイース見てた」
「はっ！？……あぁもう、この間はね──」
そして原因を知る。
＊
更新遅くなってすみませんでした！
今日の国歌
Phleng Chat(タイ)
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ディア - 初めまして、楽しく読ませてもらいました。更新頑張ってください！ (2022年3月15日 16時) (
レス) @page34 id: 8032fbc3aa (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 初めまして！アイス君可愛いです！ (2019年9月8日 23時) (レス) id: 52626f1862 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン＠JustinB好き(プロフ) - はじめまして！このお話大好きです！！ 更新応援しています！ヾ(*´∀｀*)ﾉ (2019年9月8日 16時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
はとのぱ(プロフ) - まい苺さん» ほんとに全然更新できてなくてごめんなさい……！ありがとうございます、励みになります……！！ (2019年9月8日 11時) (レス) id: 218c7caaed (このIDを非表示/違反報告)
まい苺(プロフ) - お久しぶりです。 今年、私は受験生なのでなかなか見にこれませんが。更新されたら絶対見に来ます！ この話が大好きなので更新待ってます これからも更新頑張ってください！ ずっと応援しています (2019年2月17日 20時) (レス) id: 09444efaa4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はとのぱ | 作者ホームページ：http://m-pe.tv/u/?littlepigeon4
作成日時：2017年2月23日 23時
