【APH】幼馴染みって。【アイスランド】

お悩み相談1 ページ1

「……どうすれば良い？」
「知らね」

そう無愛想に告げるのは、昔の居候先であり、私の悩みの原因である人物の兄――ノルウェーである。

「ちょっと、そんなつんけんしなくても良いんじゃないの？」
「……知るか、自分で何とかしろ」
「愛想無いねー……」

何故私が此処に居るのかというと、それはついこの間言われた一言がどうも胸に引っ掛かったから。

――僕達って、何なのかな。

正直凄く焦った。

私自身、彼――アイスランドのことは良い友達だと思っている。
かといって恋人でもないし、恋愛感情を抱いているわけでもない……筈なのだが。

その、今の状態を表現する言葉が見つからなかったのだ。
それで、出てきた言葉が、幼馴染み。
その場凌ぎのものとはいえ、流石にしょんぼりされた様な表情をされては罪悪感が残る。

というわけだ。

「……おい、なした」
「え、や、別に。……ねぇ、どうすれば良いの？お兄ちゃん、教えてよ」
「俺はおめのお兄ちゃんでね」
「知ってる」
「……そんだ、好きってしゃべればいんでねーの？」
「えー、嫌だよ恥ずかしいし」
「じぐなし(意気地無し)」
「ひっでぇ」

まともに取り合ってくれないノルを前に、私は項垂れた。
マイペースなお兄ちゃんに話すべきではなかったかもしれない。

すると、あからさまにがっくりした私を流石に可哀想に思ったのか、軽く頬を掻いたあと、ノルは小さな声で言った。

「……ま、けっぱれ」
「デレ期？」
「うぜぇ」

あ、勘違いだったっぽい。

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