《12.31 更新》悲しい恋のその行方【S.S】 (ページ15)

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15.お互いに干渉しない（12.31）ページ15

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あゆ「Aって先生と恋に落ちたことなんかあったっけ？」

「……ないけど」

あゆ「口ぶりが知ってるみたい」

「……」

あゆ「あゆがいなかった空白の3年間になにかあった？」

「なにも、ない」

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お互いに干渉しない。

会わなかった時間の話はしない。

1年前、あゆと再会したころ彼女とした約束だ。

お互いに消してしまいたい過去があって、それはもう色褪せてきている。

わざわざ掘り返す必要がないことは、一目瞭然だった。

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いちじかんめ。気怠げな化学の授業のあと、

次の授業が世界史だということを思い出した。

通りで教室がざわざわしてるわけだ。

私はちょうど次体育なのか、いちばんに校庭に出てきていた先輩の方を見ていた。

目が合ったらいいのにな。

想った瞬間に、あなたの目が私を捉える。

私は、目を話すことができなかった。

いつのまにか、先生が教室の中にいてたくさんの女子生徒に囲まれていた。

その中にはあゆの姿もあった。

智「オラオラ。お前らもうすぐチャイム鳴るから座れ」

＊「おおちゃんって呼んでいー？」

智「まずお前誰。大野先生。リピートアフタミー」

＊「美術部の森さや！！覚えてね、おおちゃん！！」

……あなたは、変わってないね。

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