11.コイスルオトメ(12.13) ページ11
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あゆ｢この子…、有島Aって言うんですよ｣
一瞬の沈黙を這うようにあゆが言った。
いいよ、この人私の名前知ってるもん。
名前だけじゃない。顔も声もぜんぶ。
悠斗そうなんや、よろしくね｣
関西弁の懐かしい声が鼓膜を揺らす。
胸がどっくんどっくん気味が悪いくらい煩い。
この感情の名前はとっくの昔に気がついていた。
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やがて私たちが降りる駅がやってくる。
先輩は友達を見つけたらしく、電車を降りたところで別れた。
あゆ｢はー、やっぱり先輩かっこいいなぁ｣
あゆがリンゴみたいに真っ赤な顔をして言う。
こういう子がコイスルオトメだ、きっと。
あゆ｢てか、A、先輩に冷たくしないで。あゆのイメージまで悪くなるじゃん｣
不服そうな顔をした。
別にあゆは悪女な訳じゃない。
ただ、天然なだけ。なにも考えず、無意識なだけ。
｢あはは、ごめん。ごめん｣
愛想笑い。
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ゆかり - 続きをお願いします (2017年7月8日 13時) (
レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - しようちやんも大好きだよ (2017年7月5日 0時) (レス) id: 008d99490d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yuki0053
作成日時：2017年6月30日 21時
