もんじゃ焼き ページ9
*
ジューッ
ジューッ
焼ける音。
食欲をそそる香り。
『もんじゃ焼き…………久しぶりだな』
前回は音と二人で来たような。
その時は作り方が分からなくて苦戦して。
それでも食べたときは美味しくって感動した。
目の前の食べ物を初めて見るのであろう神楽木は、目を点にして眉にしわを寄せて………大きく口を開き………
晴「なんじゃこりゃ………ゲ◯『バカじゃないの!!』
ギリギリセーフ。
神楽木の口を抑えてなんとか不適切な表現を阻止することができたみたい。
「はい、みーたんあーん!」
「アーン」
「やけどしないでね、あついから」
神楽木の視線は今度は前に座る紺野さんたちカップルに釘付け。
嫌なこといいださないといいんだけど…………
音と二人で目を合わせて苦笑いをした所に……
晴「一ノ瀬、あーん」
そう呟いて口を大きく開けて見せる神楽木。
あぁやっぱり。
『するわけないでしょ』
音「神楽木何考えてるの……!Aにそんなこと!」
晴「あぁ?
あ、そうだ江戸川。
お前は馳とこういうことするのか?」
…………なんだか鼓動が早くなる。
頬を赤くしてあからさまに照れる音の慌て様をみて、鼓動が大きく鳴る。
音「なによいきなり!
やるわけないでしょ!」
……そっか、やらないんだ、こんなこと。
って何ホッとしてるの私。
これはもしかして………嫉妬?
いやいや、二人は婚約者。
私が天馬くんを好きになるなんてありえないし、絶対にあってはいけないことなんだから……
紺野「うお、なんかセレブ………」
突然、
紺野さんが私たちよりずっと後ろの方をみて呟くのを聞いて、
私たちはいっせいに振り返る。
そこにいたのは…………
晴「愛莉……?」
神楽木が言うには、
この人が私たちを陥れたのだという
あの、真矢愛莉だった。
1037人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつみ。 - すごく続きが気になります。更新できる日をお待ちしております! (2021年6月20日 9時) (レス) id: 47a4ab95c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいまる(プロフ) - 続き楽しみにしています! (2021年1月10日 1時) (レス) id: a0d73dbad3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 更新続けていただきたいです!!続きがみたいです!!更新待ってます!!応援しています^ ^ (2020年8月16日 12時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 更新楽しみにしてます。遅くても完結してほしいなって私は思っています。 (2019年4月1日 1時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 天馬君か神楽木か!凄く楽しみです。どっちかっていうと天馬君オチがいいなって思っちゃってます。更新楽しみに待ってます! (2018年12月28日 1時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひるね。 | 作成日時:2018年5月8日 18時