むかしばなし.Haruto ページ14
*
愛莉がふたりを連れていきたいというから、
何かあったときのために
俺も一応ついてきた。
愛莉は今まで
その性格のせいで友達というものができたことがない。
いつからか
俺にだけくっついてまわるようになって。
不器用で、わがままで本当に妹みたいな存在。
愛莉「ねぇハルト。
まだ覚えてる？となり町のあの工場。」
ふたりが着替えに連れていかれている待ち時間。
ふいに、愛莉がそう聞いた。
愛莉「8才くらいの時に
ふたりで家出したことあったよね？
全然知らない町を歩いて
工場にたどりついて
ここを俺の基地にするってハルトが言ってさ………」
あぁ、そんなこともあったな。
もうガキのころの話しすぎて
記憶はうっすらぼやけてしまっている。
晴「結局腹へって帰ったよな」
愛莉「そうそう。
でね…………あの工場のガラクタだらけの中で
私が言ったこと、覚えてる？」
あの工場で………愛莉が言ったこと？
思い出そうと顔をあげたとほぼ同時
店員「お待たせしました」
店員の一人が
一ノ瀬を連れて個室からでてきた。
『あっ、あの…………』
なんだよ………………
髪もすこし巻かれていて
可愛らしい服を着飾った一ノ瀬はとても
とても、美しかった。
愛莉「ちょー！かわいい！！
あっ！音も！すごく可愛い！似合ってる！」
嬉しそうにはしゃぐ愛莉に
圧倒され気味のふたり。
微笑ましく見つめていながらも
一ノ瀬のいつもと違う姿にドキドキを隠せない。
愛莉「あっ、そうそう！！！
音！すこし見せたいものがあるから
地下についてきて！」
音「えっ？地下？」
愛莉「うん！すぐに終わるから！
Aとハルトは外で待ってて？」
そう言って
愛莉は江戸川の手を引いて姿を消す。
残された俺と一ノ瀬。
……………やばい、緊張する。
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なつみ。 - すごく続きが気になります。更新できる日をお待ちしております！ (2021年6月20日 9時) (
レス) id: 47a4ab95c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいまる(プロフ) - 続き楽しみにしています！ (2021年1月10日 1時) (レス) id: a0d73dbad3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 更新続けていただきたいです！！続きがみたいです！！更新待ってます！！応援しています^ ^ (2020年8月16日 12時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 更新楽しみにしてます。遅くても完結してほしいなって私は思っています。 (2019年4月1日 1時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーちゃん(プロフ) - 天馬君か神楽木か！凄く楽しみです。どっちかっていうと天馬君オチがいいなって思っちゃってます。更新楽しみに待ってます！ (2018年12月28日 1時) (レス) id: 1cf252bae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひるね。 | 作成日時：2018年5月8日 18時
