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こちらは真面目に言っているのに、レオーネはポカンとしています。
ベロをしまいわすれたネコみたいです。
「キュウリをすなにできるのよ？！すごいじゃない！！わたし、キュウリがどうしてもダメなの。きざんでサンドイッチとかサラダに入っているのとか…あの長い形のままのきゅうりもダメ」
長い緑のキュウリは、見るだけでもびくりと体がふるえてしまいます。
「わたしだったら、その男の人とお友達になって、キュウリをすなにしてもらうわ」
笑いながら言えば、レオーネはなんだかオレンジのにおいをかいだネコのような顔をしました。
うーん、他には何があるかしら。
あたりを見回すと、花が咲いたサボテンが目に入りました。
「あと、サボテンに水をあげすぎちゃった時も、その人にたのめば良いわ」
レオーネのしっぽがゆれます。
「わたし、お母さまといっしょに育ててたサボテンに、水をあげすぎて枯らしちゃったことがあるの」
黙ってわたしの話を聞くレオーネは、何を考えているのかわかりません。
わたしはそのまま話を続けます。
「水をあげすぎちゃったサボテンは、くさっちゃったところを切り取ってかんそうさせなきゃいけないの。でも、その人のユニークまほうでくさっちゃった部分をすなにすれば、かんそうさせる必要だってないわ。
わたしが枯らしちゃったサボテン、もう少しで花がさきそうだったの。
その人に会っていれば、そのまま花がさいてたのになぁ」
「………そうか」
ようやくレオーネが口を開いたと思ったら、頭の上に手を置かれます。
そのまま頭をなでられ、クスクスとわたしは笑ってしまいました。
「くすぐったい」
そう言うとレオーネの手はわたしの頭からはなれましたが、ちょっとくしゃくしゃになったわたしのかみを直してくれるレオーネの手は、とてもやさしくて、なんだかむねのあたりがムズムズしました。
「わたし、まほうが使えないの」
「…そうなのか」
「うん。お母さまも使えないし、わたしもこれから使えるようにはならないと思うわ。でも、お母さまは『魔力に囚われることなく、その人の教養と優しさを見て判断しなさい』ってよくおっしゃるの。
だから、わたしは『きょうよう』を身につけて、すてきな女の子に成長するのよ。王子さまがむかえに来るくらいに！」
ふふん、とわたしが笑えば、レオーネもつられたように笑います。
さっき見た笑顔とは少しちがう、やさしいけれどなんだか泣きそうな笑顔でした。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
