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レオーネがわたしを連れてきてくれたのは、お城の中にある温室です。
ガラスのドアを開ければ、花の強いにおいがしました。
「青臭ぇのは我慢しろ。慣れれば議論にはもってこいの場所だ」
レオーネはそう言いながらわたしを先に温室の中に入れてくれます。
全面がガラスでできた温室は、あたたかくて、とてもすてきな場所です。
本の絵でしか見たことのないような花をわたしがつついていたら、レオーネが静かな声で
「おいで」
とわたしに言いました。
ベンチにすわったレオーネのとなりに座れば、早速レオーネがわたしにしつもんをしてきました。
「A、お前はあの図書室の本…どの程度読んだ？」
「読んでるのはお話の本ばかり。えっと、西から三列目の本だなから、五列目のとちゅうまで」
「その他には」
「レオーネがさっきいたところの列の本だなの本も、読もうと思ってみたんだけれど、何が書いてあるのかわからなくて、読むのをやめちゃったの」
「だろうな。そこら辺は解析学、魔術理論の本が並んでる。
お伽話を読んでいるだけで理解できるような理論書は無い」
「わ、わたしにも読めるようになる？！」
「ああ。それなりに努力すれば、な」
ふっと笑ったレオーネは、なんだかとてもたよれる大人みたいでした。
「レオーネは、あそこの本は読めるの？」
「その『読める』が、『読んで内容を理解できる』って意味ならば、読めることになるな」
「すごいわ！レオーネ、きっとたくさん努力したのね」
そのとき、うすく笑っていたレオーネの顔が、ほんの少し、苦しそうな顔になりました。
どうしたのでしょう。
具合が悪いのかな、と思い「だいじょうぶ？」と声をかけようとしたときです。
「ひとつ、物語が好きな仔猫ちゃんに話してやる。ある男の話だ」
と、レオーネが口を開きました。
「物語？聞きたいわ」
「ああ。そうだな…それほど昔の話じゃないが、今よりも前の話だ」
そう言って、レオーネは物語を語り始めました。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
