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「でも、皇后さまから直接ことづてをいただいてるんです」
どうやって説得しようか考えながらそういえば、ケッと心底面倒くさそうな顔をしたレオナさま。
「あんなところに行って何の足しになるんだよ。着飾った奴らに上辺だけの言葉を吐けって？絶対に御免だ」
本当に嫌そうに言われてしまい、思わず眉を下げて首を傾げてしまう。
(これは…どうするべきなんだろう)
この人は、こういう件に関しては自分に利益が生じないと行動は起こさないだろう。
「………わたし、パーティーには行ったことがなくて」
わたしがそう言えば、ピクリとレオナさまの耳が動く。
「マナーやルールなどは知識として身につけてはいるんですけど、それを活かす場面に行った事がないんですよね…せっかく自分の知識を使える機会だと思ったんですけどねぇ」
はぁ、と少々わざとらしくため息を吐けば、彼の尻尾がペシン、とシーツを叩いた。
「それに、今回は皇后さまからわたしが直接ご用命いただいたんです。これでレオナさまが参加しなかった場合、わたしの力不足ということでレオナさまの侍女を辞めさせられてしまう可能性も…」
「あーあーわかったよ、行けば良いんだろ」
ガシガシと髪を掻きながら言ったレオナさまに、にっこりとほほ笑む。
「ありがとうございます。これでわたしもレオナさまの侍女を辞めることもなくなりそうです」
「自分で言っておいてよく言うぜ」
大きなため息をついたレオナさまが、改めて招待状を確認する。
「来週開催だと？随分と急だな」
「レオナさまが参加しないのを防ぐ為だって皇后さまは仰ってましたけど」
「今の脅し方されて行かないわけにもいかねぇだろ」
この言葉は随分と効いたらしい。改めてそう考えたら、なんだか笑えてきてしまった。
思わずクスクスとわらうと、レオナさまは少し怪訝な顔をする。
「いえ…レオナさまがそこまで、わたしに侍女を辞められると困るのかと思うと嬉しくなってしまって」
その言葉に、レオナさまは口をへの字に曲げる。
機嫌を損ねてしまったかな、と思えば、彼の口から出てきたのは予想外の言葉だった。
「当たり前だろ」
思わず驚いたわたしをよそにレオナさまは言葉を続けた。
「この前言っただろうが。俺にはお前が必要なんだ。俺が目標を叶えるその日まで、頼まれたって手放す気はない」
フッと笑う彼に、胸の辺りが暖かくなった気がした。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
