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___初めて出会ったときの彼は、9歳だったわたしよりも遥かに背丈が大きくて、とてもびっくりしたことを今でも覚えています。
その人の目は、ほんとうに、とってもきれいな緑色でした。
実物は見たことがありませんが、エメラルドという石はきっとこんなふうにキラキラしているのでしょう。
わたしがその人の目に見とれていると、しかめっ面をしたその人がもう一度、
「ここで、お前は何をしてた。答えろ」
と言ってきました。
わたしは命令されるのが好きじゃありません。
もっとやさしく、目線を合わせて、ニコニコされながら、たのみごとはされたいものです。
物語の王子さまは、そうやっておひめさまたちに「真実の愛」を伝えています。
わたしもしかめっ面になりながら、その人に
「人にしつもんをするときは、もっとていねいな言い方があると思います!」
とこしに手を当てて言い返しました。
その人は、きれいな緑色の目を少し大きく見開いてから、なんだかおかしそうに笑いました。
わたしのセリフの何が面白かったのでしょうか。
よくわかりませんが、「これは失礼」と言ってその人がわたしの前にひざまずいたのです。
やさしくわたしの手を取って、その人はこう言いました。
「大変失礼を致しました、可愛らしい仔猫のお嬢様。
愛らしい耳と尻尾を持つ天使のような姿に驚いてしまったのです…
あなたの顔を曇らせるつもりではありませんでした。何卒お許しを。
どうかその花のかんばせに愛おしい笑みを浮かべ、わたしに向けてくださいませんか?」
最後に、そっとわたしの手に口付けをして、ニヤリとその人は笑いました。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です!ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね!更新頑張ります! (2020年6月16日 8時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして!このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした!これからもずっと応援しています! (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜!とても嬉しいです!そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜! (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです!レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます!更新頑張ってください! (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます!タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね! (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るり | 作成日時:2020年5月9日 23時