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満足気な笑みを口元に湛えながら、レオナさまが紙に文字を綴っていく。美しく整った文字と整理されたメモは、彼の知識の深さと理解力の高さを確かに表していた。
「国の問題は、国が動けば解決するってところがまた皮肉だな」
国が管理する、無償で教育を施すことができる学校。
国が仕事を斡旋して興す、公共事業。
問題の根源こそが動かないと解決しない。確かに少し皮肉だ。
「だがそれが政治の面白いところだ」
「そう、なんですね…」
今までこんなことを他人と話したことがなかったから、面白さもよくわからなかった。
でも、これは面白い。
「お前も大したものだな。今のでよくわかった。お前には十分すぎるほどの教養がある」
唐突にストレートに褒められて、胸のあたりがムズムズする。
「いえ、わたしはそんな…」
「過ぎた謙遜は嫌味になるぜ？」
「……レオナさまほどじゃないです」
「は、わかってんじゃねぇか」
少し挑発的に、それでもなお美しく笑う彼は、わたしたちには計り知れないほどに強くて、聡明だ。
「知識の上位互換が教養だ。お前は余るほどの知識と、俺と議論を交わせるくらいの教養があることがここで証明されただろう？」
「…ありがとうございます。嬉しいです」
手放しで褒められることに慣れていないから思わず否定しそうになってしまうけれど、その言葉は飲み込んで、素直にお礼の言葉を言う。
それに柔らかく微笑んだレオナさま。
「ますます手放したく無くなっちまうなぁ」
「それは困ります。わたし、いずれは皇后さまのもとに戻らないといけないので」
もっともなことを返したはずなのに、なんだか複雑な、呆れたような顔をされる。
「そういうことじゃない」
「どういうことですか？」
「…お前、馬鹿ではないみたいだがかなりの阿呆だな」
「上げた後に下げるの、やめてくれませんか。地味に傷つくので」
唇を尖らせながら言えば、実に愉快そうに彼が笑う。
緩められた彼の眦のエバーグリーン。
それはきっとこの世のどの宝石よりも美しい。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
