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「そうか…難しいが不可能じゃねぇな」
サラサラと紙に字が綴られていく。
無償教育、の字にアンダーラインが引かれたところで、再び口を開いた。
「学びは人を豊かに、そして強くします。それが与えられる機会が平等じゃないのは許せません」
「お前らしい考え方だな。お前は知識の強みを知っているからそう言うことが言える。価値がわからない奴にはそんな考えは到底浮かばない」
口元を緩めて、わたしにそう言うレオナさま。
これは…もしかしなくても、褒められてる？
「ありがとう、ございます」
「どういたしまして」
はは、と笑う彼の目が、メモを見る。
「…それでも、やっぱり先に解決するべきなのは仕事の問題ですよね。子供が労働に駆り出されてしまえば元も子もないですから」
「そこら辺の塩梅が難しいところだな…」
ふむ、と顎に手を添えて思案する彼の横顔は、こんな時でさえ美しい。
「スラムに仕事を斡旋するとしても、限度がある。さっき言ったように事業主が損をするのはいただけない…」
「あ、」
ひとつ思い浮かんだことがあり、思わず声が出る。
「なんだよ、言ってみろ」
メモからわたしへ視線を移して続きを促す彼の目を見返しながら、発言する。
「…公共事業を起こすんです。他の国では鉱山を掘ったり、道を作ったりしましたけれど、夕焼けの草原は慢性的な水不足です。だから、」
「ダムを作れば良い」
わたしの言葉に先回りをして、レオナさまが口を開いた。
自分の考えが通じたことが嬉しくて「はい！」と大きな声が出てしまう。
「空気中の水素、酸素から水を作り出す魔法は難易度の高いものではないと、知識では知っています。でも、わたしみたいに魔法を使えない人たち…特に、スラムで暮らしている貧困層の人たちは安全な水を手に入れるのもままならないんじゃないでしょうか」
「だから、魔法で生成した水を貯めておく受け皿を作れば良いんだな？」
「そうです。公共事業で作ったものですから、後々ダムの水の所有権などで争うこともありません。優先的にスラムの人々に仕事を斡旋すれば、少しずつですけれど彼らの暮らしだって豊かになります！」
わたしのその言葉に、レオナさまはフッと挑戦的な笑みを浮かべた。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
