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夜、新しいシーツを持ってレオナさまのお部屋に行けば、可愛らしい声が聞こえ、中にいらっしゃるのはレオナさまだけではないと悟る。
「失礼します。チェカさま、もう遅い時間ですよ。寝ないとダメです」
そう言いながら部屋に入るものの、満面の笑みで「A！」と天使に名前を呼ばれてしまえば叱る気も失せてしまう。
「早く毛玉のことこと寝床に連れてけ。おいチェカ、ガキはもう寝る時間だ…だから腹に乗るな！」
レオナさまがその言葉と共にガゥ、と威嚇しても、無邪気に笑って物怖じしない。あまりにも将来有望すぎる。
「今日はAのお話を聞いてから寝たいんだ。良いでしょ？」
レオナさまのお腹から床に降りて、わたしの服の裾を掴むチェカさま。
その要望に応えて差し上げたいのは山々なんだけれど、生憎第二王子のベットメイキングをしなきゃいけない。
「ごめんなさい、Aはまだ仕事があるんです。明日は聞かせて差し上げますから。今日はお休みになってくださいな」
「えぇ…」
耳と伏せ、尻尾をダランとさせて『残念』を前面に押し出してくるチェカさまの可愛さに目が潰れそうになる。
「…わかった、明日ね」
「ありがとうございます。ごめんなさいね」
「ううん。…ねえA、手貸して」
チェカさまに言われ、身を屈めて手を彼の方に差し出した。
ちゅ。
差し出した手をチェカさまに取られ、唇を落とされた。
「…え」
「えへへ、王子さまみたい？えっと…今はひざまずいてお手を取れないことをお許しください、お姫さま」
わたしが、お姫さま。
「あ、りがとう、ございます。…わたしは幸せものですね」
「うん！じゃあお休み、A、おじたん！」
可愛らしい足音を立てながら部屋を出て行くチェカさま。その音が遠ざかって聞こえなくなった途端、一連の流れを見ていたレオナさまを見れば、わかりやすく目線を逸らされた。
「何教えてるんですか！未来の国王に！王位継承権第一位の無邪気な天使に！！」
「なんだよ、あんなちんちくりんの毛玉相手に照れてんのか？」
「そういうことじゃなくて！」
「俺が跪いて手に口付けた時には微塵も照れなかった癖になぁ？」
頬杖を付いてニヤニヤと意地悪い笑みを浮かべながら言われたその言葉に、あの時のレオナさまがフラッシュバックした。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
