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「そんなお顔なさらないでください」
「何で俺がお前に草食動物の話をしなきゃいけねーんだよ」
それはごもっともなんだけれど。
「異世界から来た方のお話、とても聞きたいです。あと、わたしは学校に行ったことがありませんので、カレッジのお話が気になって」
図書館に通って知識を得たものの、わたしは「学校」という場には行ったことがない。
夕焼けの草原には、そもそも学校の数自体が少ない。
貧困層の子供達は学校に通う暇もなく働き、富裕層の子供達は学校には通わずに家庭教師を付けられる。
レオナさまのようにカレッジやアカデミーに通うのは、限りある才を認められた将来有望な方だけ。
つまり、エレメンタリースクールやミドルスクールに通うのは貧困層と富裕層の間、中間層のみ。
その中間層の人口さえ少ないため、学校の数も限られてしまうというのがこの国の現状だ。
そんなことを知ってか知らずか、わたしの言葉を聞いたレオナさまはわたしと目を合わせた。
［side Leona］
目の前の仔猫は、十分過ぎる程の知識を吸収しているにもかかわらず、好奇心旺盛らしい。
「好奇心は猫をも殺す、って本で読まなかったか？仔猫ちゃん」
脅かすように言えば僅かに目を開くものの、気丈に「身を滅ぼす程までの好奇心は持ち合わせておりません」と返してくる。
つくづく愉快な仔猫だ。
「…いいぜ、話してやる」
そう言えばわかりやすく笑顔を浮かべるA。
年相応のその顔を見て、そう言えばこいつは齢15だったなと思い出す。
それほどまでに卓越した知識と大人びた思考の持ち主。こんな女は初めてだ。
ふと息を吐いて、中空を見る。
「そうだな…あいつらは入学式から一騒動起こしやがったんだ」
「まあ」
驚いたように目を見開く彼女に、思わず喉の奥から笑いが溢れる。
人づてに聞いたリドルのオーバーブロッドに至るまでの経緯に目を丸くして、サバナクローの連続傷害事件、俺のオーバーブロッドの話には眉を下げて心底心配するような様子を見せ、タコ野郎の目論みを突破しようと奮闘する草食動物の話をすれば大いに感心した表情を見せた。
それでもなお仕事の手を休めずに話を聞くものだから、よほどこいつは仕事が好きなようだ。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
