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※監督生が概念で出てきます
＿＿＿
「カレッジには、本当に優秀な方々がいらっしゃるんですね」
魔力を使えるというだけで大いに重宝される世の中だ。魔力を持っていないわたしからしたら、ほんの少し羨ましくもある。
「…だが今年、魔力を持たない草食動物が入学してきた」
レオナさまのその言葉に、思わず手を止めて彼の方を向く。
「魔力を持たない方が、魔法士養成学校に？」
「ああ。毛玉とセットでな」
わたしがその話に食いついたのに気づかれたのか、レオナさまが笑みを深める。
「それはまた…どうしてですか？」
「さぁな。理由はわからねぇ。ただ、そいつはこの世界とは違う世界から来たらしい。所謂異世界…ってやつか？」
「異世界！」
思わずおうむ返しのように言葉を繰り返してしまう。
だって、そんなの、どこかのお伽話みたいじゃない。
図書室に行く時間はめっきり減ってしまったけれど、わたしは変わらず活字を追うのは好きだ。物語や昔話なんかは特に。
無意識に目を見開いていたのだろう、わたしの顔を見てレオナさまがくつくつと喉の奥で笑う。仕事をする手を止めてしまっていたことに気づきハッとしたわたしを面白そうに眺めながら、レオナさまが目を細めた。
「すみません…いまだに物語とか、お伽話は好きなんです。異世界…なんて、そんなお伽話みたいなこと、なかなかありませんから」
まあ、魔法がある限り、どんなことでも起こり得る可能性はゼロじゃないんだろうけれど。
でも、魔力を持たない方が魔法士養成学校に入学だなんて。
魔力の大きさ＝武器の強さ とでも言えるような環境の中で生活するのはきっと大変に違いない。
「あの、わたしにその方のお話を、」
聞かせていただけませんか。と言いかけたところで、突然の大声。
「おじた〜ん！！！」
その声に、うんざりとしたお顔を見せるレオナさま。
「ったく…子守のために帰って来てるんじゃねぇんだよ…」
「おじたん、一緒に遊ぼう！あ、Aも一緒に遊ぶ？」
パタパタと可愛らしい足音を響かせながらお部屋に駆け込んできたチェカさまに、頬がゆるゆるになってしまう。
「毛玉相手にだらしねぇ顔してんじゃねぇよ」
呆れた様子でレオナさまに言われるけれど関係ない。
「チェカさまごめんなさい。Aは仕事があるのです。その代わり、優しい叔父上さまが遊んでくださいますよ」
「おいA！」
「失礼しました」
洗濯物の入った籠を持って、一礼して部屋を出た。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
