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「正直申し上げますと、わたし、レオナさまが勝手に辞令を出したこと許してませんからね」
ベッドに寝そべる彼に向かって行っても、当の本人は痛くも痒くもないらしい。随分と図太い方だ。
「お前が許す、許さねぇの問題じゃない。気に入った獲物は新鮮なうちに手に入れておきたいだろ？」
いつの間にわたしは彼の獲物になっていたのか。
横柄な態度に思わずため息が漏れてしまう。なるべく失礼の無いようにと気をつけていたけれど、だんだんとなし崩しになってしまっている気がする。でも特に咎められることもないから、それに甘えてしまっているのも現状だけれど。
床に散らばっていた彼の洗濯物を籠に入れ、アクセサリーなどは小物入れに。本や書類は机、本棚へ。
皇后は物を散らかすような方では無かったから、よく言えばやり甲斐があるし、悪く言えば仕事が増えた。
はぁ…と息を吐くと、目敏くそれを見つけたレオナさまが
「仕事をするのが従者の役割だろ？文句言うな」
と呆れた様子で仰る。
いや、別に文句のため息ではなかったんだけれど。確かに文句を言いたい気持ちも少なからずあるけれど、さすがにそれを本人に直接言えるほどの神経は持ち合わせていない。
「いえ、レオナさまは学校ではどのように過ごされているのかと疑問に思いまして」
生活力がまるで無い…ではなく、天性の王者気質とでも言うのだろうか、人を侍らせているのが似合うこの人が、学校でどんな生活を送っているのかとても気になる。
召使いを置いているわけでも無いだろうし、掃除洗濯は基本的に自分の仕事なんじゃないのかな。
だとすればここまで部屋を散らかせるこの人はどうやって生活してるんだろう。
「あぁ…後輩にやらせてる」
「えっ？！」
レオナさまの返答に思わず大きい声が出た。
「掃除、洗濯、昼飯の調達、夜食作り…全部そいつがやってるな」
「ぜ、全部おひとりで、ですか…？」
「そうだ」
その言葉に絶句する。
まあなんと苦労人がいたものだ。そんな仕事、王宮の侍女もひとりでこなすのは難しい。レオナさまの後輩さんは、自分のお勉強や授業もあるだろうに。
「相当優秀なお方なんですね…」
「ああ。俺の良い右腕とでもいったところか」
レオナさまがそう仰るほどまでに優秀なら、王宮の人手に欲しいくらいだ。
優秀な人材は多いに越したことはないもの。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
