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(洗濯物を部屋に届けるだけで砂にされたりなんかしないわよ)
内心に浮かんだ、チリッとした言葉は飲み込んで、大人しく籠を受け取る。
「分かりました。レオナさまのお部屋に届ければいいんですね？」
その言葉に、あからさまにホッとした表情を浮かべる先輩。
「ええ、お願い。ありがとうね」
籠を受け取り、まずリネン室へ。
レオナさまは、色々と誤解されやすい方なのかもしれない、と考えを巡らせる。
あの方を理解した気になっているわけではないけれど、決して無闇に他人を傷付け、虐げるような方じゃない、と思う。
(そんなことしたってなんの役にも立たないもの)
バサリ、と少し雑に置いてしまったシーツが埃を立てる。
特に王族となれば尚更だ。誰かの前に立つということは、それなりに注目だってされる。そんな人が自分の能力を振りかざして、自ら肩身を狭めるようなことをするはずがない。
それに何より、あの方は賢い。
何か行動を起こすときにはそれなりの計画と考えを立て、それに基づいて行動するような人だ、おそらく。
確かに何を考えてるのか全然わからないし、挑発的な笑顔はなんだか鼻に付くし、人を試すようなことをしてくるのは本当に気にくわないし、何をしても崩れないあの人の美しさはなんだか妙に癪に触る。
それでも、『レオーネ』の手は、優しかった。
あくまで推測の域を出ないけれど、みんなが恐れているような人ではないはず。
(って、考えすぎかもなぁ)
あまり過去の固定概念に囚われるのも良くない。
と色々と考えているうちにレオナさまのお部屋の前に着く。
「失礼しま」
「シッ！」
部屋の中に声をかけた途端、それを遮るような音。
そっと部屋に入ってみれば、レオナさまが心なしか少々疲弊した様子でベッドに寝そべっていた。
「お前かよ…」
幾分か抑えられたその声に軽く会釈をして、ベッドを覗き込んだところで、先程声を遮られた理由がわかった。
すうすうと規則正しい寝息を立てる天使…否、チェカさまがレオナさまのベッドでおやすみになられていた。
「散々暴れた挙句、さっきようやく寝たんだ。起こすなよ」
「叔父上に会えてチェカさまも嬉しいのでしょうね」
声を抑えつつ笑いながら言うと、ものすごく嫌そうな顔をされた。
「天使に追い回されるのなら、わたしはむしろ本望ですが」
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
