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「A、あなたレオナに何かしたの？」
その日の夜。
皇后が部屋に入ってくるなり、ベッドメイキングをしていたわたしに物騒な質問を投げかけてきた。
「れ、レオナさまに？！何かって…何もしておりませんが」
「そう？でもね、レオナがあなたのこと、部屋に寄越せって」
その言葉に、背筋がゾワゾワと粟立つ。
レオナさまとは初対面で、何かコミュニケーションを取ったのも、さっきの会釈だけ。わたしの思う範囲では失礼は無かったはず。
何か気に障ることをしてしまったのだろうか。
「わ、わたし、自分でも知らないうちに何かしてしまったんでしょうか…」
顔を青くしているであろうわたしに、皇后が苦笑いする。
「わからないわ。理由を聞いても『確認したいことがある』の一点張りで」
そんな含みのある言い方、余計に怖い。
「大丈夫よ。そんなに怖がらないであげて」
だから行って来なさいな。
そう言う皇后に背中を押され、レオナさまの部屋に向かうことにした。
ああもう、なんでこんなことになるの？！
＿＿＿
「失礼致します…」
そう言って一礼してからレオナさまの部屋に恐る恐る足を踏み入れる。
「ああ」
ベッドの上で何やら本を読んでいた彼が、こちらを一瞥した。
頭を下げて名乗り申し上げる。
「夜分遅くに失礼致します。A・Aでございます。現在は皇后陛下の側近として王宮で働かせていただいております」
「顔を上げろ」
レオナさまの声に従って顔を上げると、彼がじっとこちらを見つめていて、ドキンと心臓が跳ねる。
さっきよりも近くで見た彼は、わたしが思うよりもずっと綺麗な人だった。
瞳の色はエバーグリーン。
やけに記憶に残る、鮮やかな色だ。
「…思ったよりも成長してねぇな」
わたしを見て彼の口から出て来た第一声に絶句する。
成長してない…？！
確かに王宮で働く女性の中ではわたしは小柄な方。でもそんな言い方無くないか？！
それに、『思ったよりも』って何？！
色々な言葉が頭に浮かぶけれど、失礼をすることになってはいけない。
わたしの首が飛ぶ。
「恐れながら申し上げますが、『思ったよりも』…とは？」
首を傾げながらレオナさまを見て言えば、エバーグリーンの瞳が少し見開かれた。
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るり(プロフ) - ネイビーさん» はじめまして〜こちらこそそんなに褒めていただけて光栄です！ありがとうございます^ ^ネイビーさんをギュンギュン(笑)させられるようにわたしも頑張りますね！更新頑張ります！ (2020年6月16日 8時) (
レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー - はじめまして！このような素晴らしい作品を書いて下さり、誠にありがとうございます。もう、もう、レオナさんかっこ良すぎて、キュンキュン通り越してギュンギュンでした！これからもずっと応援しています！ (2020年6月16日 1時) (レス) id: a7f9a787f1 (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - 誓雨さん» 誓雨さんありがとうございます〜！とても嬉しいです！そろそろ続編に移ろうかと考えているのでそちらでもよろしくお願いします。頑張りますね〜！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
誓雨(プロフ) - この小説ほんと好きです！レオナさんもカッコいいし夢主ちゃんも可愛いし……いつもキュンキュンしてます！更新頑張ってください！ (2020年6月15日 19時) (レス) id: fc504e5c9b (このIDを非表示/違反報告)
るり(プロフ) - Aさん» ほ、ほんとだ…わざわざご指摘ありがとうございます！タイトル書き間違えてました…お手数かけてすみません…。頑張りますね！ (2020年6月14日 23時) (レス) id: c451112bd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るり | 作成日時：2020年5月9日 23時
