転校生は婚約者でした 【桃】

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放課後。





渋々やってきた保健室。





もう数え切れないくらいため息をついている。










それにしても遅くない？





呼び出しておいて遅れるなんて礼儀が無いな〜。





いや……あと5分以内に来なかったら帰ればいいんじゃない？





私あったまいい！





可愛いるい(彼女)待たせてるし。










時計の針を目で追いながら数える。










よし！！！





5分経った！





仕方ないよね！





待っても来なかったんだもん！










カバンを持ち直し足早に帰ろうとすると










さとみ「何さらっと帰ろうとしてんの。」










『あ、悪魔……。』










思わずそう呟いて振り返ると不機嫌そうな悪魔……ではなく桃澤くんがいた。










さとみ「誰が悪魔だよ。」










そんな怖い顔みんなの前ではしないくせにー！





写真とって黒板に貼ってやろうか!?










と、言いたいところだったけど、これ以上変に喋って脅されても困る。





仕方なく、悪魔って言う本最近読んでるんだよね〜と自分でも意味分かんないことを言って誤魔化した。










さとみ「……んなことより俺、Aに聞きたいことあんだよね。」










『ん？』










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