転校生は婚約者でした 【桃】

4 ページ4

.










ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ










勢いよく扉を開けて教室に入ると丁度チャイムがなった。










『ふぅ……セーフ！』









ほっと胸を撫で下ろす。










「どこがセーフだよ！w」





「言っとくけどこれ着席のチャイムだからね？w」





「そしてなんでバナナの皮持ってんの？w」










クラス中からどっと笑い声が起こる。










「優等生なのに遅刻魔って矛盾してるしw」










『でも、先生まだ来てないし！





それにバナナって体にいいんだよ☆』










ぐっと親指を立てて自分の席に向かう。










話の通り私は優等生……というか、勉強がそこそこできるだけ。










運動には自身があるけどね。










みんなをまとめるのも嫌いじゃないって感じで得意なわけではない。










それに遅刻魔っていうより寝坊が多いだけなんだけど。










そして席につくとなんとなく外を見つめた。










.

5→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す